【あらすじと感想】2/11放送 仮面ライダービルド第22話「涙のビクトリー」

【あらすじと感想】2/11放送 仮面ライダービルド第22話「涙のビクトリー」

東都と北都による仮面ライダー代表戦がはじまる

東都と北都の仮面ライダーによる一騎打ちである代表選が始まる。

リモートから映像でその様子を見守る東都、北都、西都の各首相。

桐生戦兎と沢渡一海は、地上からはるか高い場所に設置された特設会場の上で人間の姿のまま向かい合って立っており、2人が戦うリングの周りには石動美空、滝川紗羽、北都の赤羽と黄羽が見守っている。

リング上でルールを説明する審判によると、降参、あるいはライダーシステム解除(人間の姿に戻る)によって勝敗は決まる。

ラビットとタンクのボトルでラビットタンクに変身する仮面ライダービルド。
一方の沢渡一海は、第21話でビルドに殺された青羽(アイカワシュウヤ)のネームタグを手に、ロボットスクラッシュゼリーで仮面ライダーグリスへと変身する。

東都の各避難所では、避難民たちが息をのんで戦闘開始の映像を見守っている。
一方、カフェナシタの奥にある戦兎たちのアジトでは、万丈龍我がいじけた様子でテレビモニターを横目でにらみつけている。

 

代表戦前夜の戦兎と龍我

時は戻って代表戦前夜のカフェナシタの様子。

戦兎が代表戦に出ることになったと聞いた万丈龍我が「代表戦は俺が出るはずだっただろう」と戦兎の胸倉をつかんで問いただす。

スクラッシュドライバーで自分の制御が効かなくなることに対しての恐怖を乗り越えられなければ勝てない」と言う戦兎に対し、「それはお前のハザードトリガーだって一緒だろう」と言い返す龍我。

しかし戦兎はハザードトリガーを使わずに勝利の法則を導き出すと言って譲らない。

「人の気も知らねぇで…勝手にしろ!」と言い捨ててカフェナシタを出て行ってしまう龍我。

そして「美空に頼みがある」という戦兎。

北都・西都のボトルを使って変身しまくるビルド

場面は再び戻って、代表戦真っただ中のリング。
石動美空が手の中に何やら銀色の見慣れない装置を持っている。

激しい戦闘を繰り広げるビルドとグリスだが、その先頭の最中にビルドが第21話で石動惣一から貸してもらったローズフルボトルとヘリコプターフルボトルを取り出してローズコプターフォームに変身する。

戦闘の様子を見ていた北都の黄羽と赤羽、モニターで見ていた北都首相が驚いた顔をする。
「なんでお前が北都のボトルを持ってんだよ!」と叫ぶ仮面ライダーグリス。

続いてトラフルボトルとUFOフルボトルを用いて変身する仮面ライダービルド。
これらは西都のフルボトルだ。
カフェナシタのアジトで戦闘の中継を見ていた万丈龍我もこれには動揺の色を隠せない。

ビルドの想定外の変身と動きに付いていけず、ビルドに翻弄されて劣勢気味となるグリス。
グリスが「今度は西都のボトルか!(中継用のテレビカメラに向かって)スタークか!」と問いかけると北都首相と一緒に中継を見ていたスターク(石動惣一)が「ビンゴー!」と答える。

事前に聞かされていなかった北都首相は「なんでうちのボトルを…!」と怒り気味だがスタークは「いいじゃないか、勝てば全部アンタのものになるんだから」と呑気な受け答え。

代表選会場ではビルドがさらに変身を続ける。
クジラフルボトルとジェットフルボトルでクジラジェットフォームに変身するビルド。
クジラジェットフォームのビルドが繰り出したフィニッシュ技によって倒れるグリス。

今まで平静を装ってリング外で観戦していた赤羽が「カシラー!」と声を上げる。
だがしかしグリスも「こっちも半端な覚悟じゃねぇんだよ」と言ってよろよろと立ち上がる。

回想:人体実験を受けて改造される猿渡

時は戻って代表選の前。

猿渡一海がスターク(石動惣一)に人体実験を志願しているシーンに切り替わる。

人体実験の装置に入る直前まで、自分に何かあった場合黄羽や赤羽の生活の面倒は見てくれるんだろうな、とスタークに確認する優しい猿渡。
人体実験と同時に記憶を消すことも可能だとスタークに言われるが、記憶を消さず、すべて背負っていくと答える猿渡。

だが、黄羽や赤羽に余計な気を使わせたくないあまり、彼らに対しては「記憶を消したことにしてほしい」という猿渡。
優しすぎる。

 

代表戦はつづく

場面は再び戻って代表戦のリング。

立ち上がったグリスはビルドと激しく戦う。
途中に挟まれる、三羽ガラスが初めて人体実験を受けてスマッシュに変身できるようになった時の回想シーン。
スタークの声による「おまえの感情を揺さぶるのはあいつらのようだな」という説明めいた解説。

代表選は続く。

復活ののろしを上げ、ビルドに対してフィニッシュ技を繰り出したグリス。

一方その頃北都首相室では北都おばさんとスタークが話をしている。
北都軍は現在東都に向かって進軍中で、もしグリスが負けた場合は全勢力を持って東都をつぶす予定だと話す北都おばさん。

 

銀色のスイッチの秘密

フィニッシュ技を繰り出したグリスに対して、ラビットタンクスパークリングフォームのビルドもフィニッシュ技を繰り出す。

これが俺の求めてた祭りダァーッ!」と叫んでテンションが上がってきたグリス。

空中で二人のフィニッシュ技がぶつかり合い、劣勢気味に地面に倒れこむビルドは、禁断のアイテム、ハザードトリガーを手にして使おうとする。

それを見守る石動美空と滝川紗羽だったが、美空の手の中に銀色の見慣れない装置が握られていることに紗羽が気付く。
「それ、何?」と尋ねる紗羽のセリフから、美空の回想シーンへ。

 

ハザードトリガーを強制解除できる代わりに戦兎が死ぬボタン

カフェナシタで戦兎が美空に銀色の装置を渡すシーン。

もし代表選でハザードトリガーを使うことになってビルドが暴走したら、このスイッチを押して暴走を止めてほしいと頼む戦兎。

だがしかし、美空は戦兎のウソに気付いている。
この銀色のスイッチを押すと、暴走が止まるだけではなく戦兎が消滅することを戦兎が認める。
このボタンを押して人殺しをすることなんてできないという美空に対し、戦兎は自分は人間ではなく兵器だと言う。
美空は戦兎は人間だから絶対にスイッチは押せないというが、戦兎は「俺とお前で作ったビルド」だからお前にはその責任がある、と言って美空に銀色のスイッチを託す。

 

再び禁断のアイテム、ハザードトリガーを使って変身してしまうビルド

ハザードトリガーを手にしたビルドは、一瞬のためらいの後トリガーを発動させる。

黒いラビットタンクハザードフォームに変身したビルドは圧倒的な強さでグリスに対して攻勢に転じる。

龍我に助けを求める紗羽

一方、美空の回想の内容を聞いた紗羽は、代表選の会場を離れてカフェナシタの秘密基地へと急行していた。

もし暴走してハザードトリガーを強制解除すると戦兎が死ぬことを告げられた紗羽から告げられた龍我は顔色が変わる。

ついに暴走し始めるビルド

戦いが長引いて、自我を制御できなくなってきたビルド。

暴走が始まり、見た物すべてを破壊するモードに入ってしまう。

ホークガトリングハザードフォームに変身して更にグリスへの攻撃を続けるビルド。

フィニッシュ技でグリスを撃ち落とすと、グリスはライダーシステムが解除されて猿渡一海の姿に戻ってしまう。

審判が東都が勝者であることを宣言し、東都の避難所や東都首相の対策室は喜びに沸く。

うれし涙を浮かべる東都首相の氷室泰山、不敵な笑みで拍手を送る西都首相の御堂正邦、信じられないといった表情の北都おばさん。

暴走したビルドを止められるのはクローズだけ!

戦いが終わったはずの代表選のリング上に倒れていた猿渡一海を、ホークガトリングハザードフォームのビルドが胸倉を掴んで引き起こす。
「だめ!」と言う美空の声も届かず、暴走したビルドは人間の姿の猿渡一海を殺そうとする。

ビルドのパンチが猿渡を直撃して死んでしまうかと思われたその時、間一髪パンチを受け止めたのは仮面ライダークローズだった。

暴走したビルドの目を覚まさせるため、ビルドと戦うクローズ。

「戦兎を助けられるのは俺しかいねぇ!と叫びながら自分の胸を叩いたクローズに異変が起こる。
「行ける、自分の意志で動かせる!」とつぶやき、戦兎の目を覚まさせるために渾身の力でフィニッシュ技を打つクローズチャージ。

クローズチャージの全力攻撃により二人同時に人間の姿に戻る桐生戦兎と万丈龍我。

リングの上で目を覚ます戦兎だが、戦闘中の記憶は抜け落ちている。
みんなのおかげで自分の暴走が止まったと知って涙ぐむ戦兎。

グリスもビルドに完敗したことを認め、黄羽と赤羽と一緒に、失った仲間である青羽に思いを馳せる。
結局、グリスは記憶を消したことにしたかったのに、優しすぎて記憶を失った演技をしきれなかったのだ。

北都の敗北、そして西都の出現

代表選でグリスが敗北したことにより焦りの色を濃くする北都首相の多治見喜子。
今すぐ東都に総攻撃を仕掛けるよう指令を出そうとするが、それはルール違反だと言うスタークに止められてしまう。

と、突然北都首相室に西都のガーディアンが多数乗り込んでくる。

北都の軍隊は全軍東都に向かっているためなすすべなく西都のガーディアンによって身柄を拘束されてしまう北都おばさん。

そこに現れる紫色をした西都の仮面ライダー
北都のガーディアンの死骸を引きずりながらロボットのような足取りで初登場した不気味な仮面ライダーはいったい…?

次回予告

次回第23話「西のファントム

西都首相が東都に対して
宣戦布告する。

ビルドの「全然効かねぇ」などの声が聞こえることから、西都の仮面ライダー(ファントム?)は相当強いことが予想される。

感想

まず、冒頭のあらすじを石動惣一が読み上げた後、戦兎が石動のことを「マスター」と呼んだのに驚きました。
もう全然カフェのマスターじゃないのに「マスター」と呼ぶのは違和感がありますが、記憶喪失で倒れていたところを助けてもらった時の名残なのでしょうか。

グリスと三羽ガラスの情の厚さが最近毎回描かれていますが、その情の厚さゆえにスタークにいいように利用されてしまっているのがなんとも歯がゆいです。
また、北都・西都の首相も「他国を制圧して勝ちたい」という欲求を、いいようにスタークに利用されているように感じます。
そもそも日本が3つに分裂した原因はスタークの仕業なわけで、スタークが何を企んでいるのかが気になります。

さて次回はついに西都が動き始めますね。
今まで西都がおとなしすぎたのはやっぱり東都と北都がつぶし合いをして、敵が1国に減るのを待ってたんでしょうね。
ここまであまり描かれてこなかった西都首相がどんなキャラなのか、そして西都の仮面ライダー「ファントム」はどんな特性を持っているのか来週が楽しみです。

前回、第21話の感想はこちら

 

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