完全体となったエボルト
フェーズ4、完全体となったエボルブラックホールは、クローズ、グリス、ローグの3人がかりでも手も足も出ないほどの強さだった。
パンドラボックスにエボルトリガーを入れ、さらなる進化を図るエボルト。
石動惣一の姿に擬態したエボルトは難波会長の元へ出向き、「これからは俺がこの国のリーダーだ」と難波重三郎に告げる。
難波重工をエボルトに乗っ取られないために奔走する内海。リモコンブロスとエンジンブロスは限界量を超えるガスの注入を受けて改造されることとなった。
内海から呼び出された幻徳は、エボルトが西都を掌握しようとしていることを聞かされる。エボルトが日本を制圧してしまったら世界が滅びることになるため、ローグ達にも力を貸してほしいと頭を下げてお願いする内海だった。
葛城巧の記憶しかない桐生戦兎
葛城巧の記憶を持った桐生戦兎がカフェナシタのアジトにやってきた。美空を利用してボトルの浄化をさせたのは自分だと認めたり、万丈龍我がまだエボルトの遺伝子を持っているのではないかと疑ったり「悪魔の科学者」らしい言動の葛城だったが、氷室幻徳の姿を見ると動揺した様子を見せた。
カフェナシタの外に出て、焼け野原となった街を見て「まさか本当に戦争が起こったなんて」とショックを受けた様子の葛城巧。エボルトを倒すためにライダーシステムを作ったのに、氷室幻徳がライダーシステムを軍事兵器に利用してしまったからだ。
過去の過ちを認めて葛城巧に謝罪する氷室幻徳。しかし葛城巧は自分だけが悪魔に魂を売って幻徳だけが改心したことに納得が出来なかった。
カフェナシタに戻った葛城巧はエボルトを倒すためにライダーシステムを用いて新たな発明をしようとアジトに籠る。
内海と会った後カフェナシタに戻った幻徳は、難波重工・西都と手を組んで今エボルトを止めなければ手遅れになると告げる。しかしグリスは西都に故郷や仲間を奪われたため、西都と一緒に戦うことは出来ないと断る。
エボルト対西都・東都の戦い
難波重三郎はエボルトからの国を明け渡せという要求を拒絶した。エボルトと西都軍の戦いが始まる。ガスの注入により限界まで強くなったはずのエンジンブロス・リモコンブロスでもエボルトに対しては劣勢な戦いを強いられた。
そこに援軍としてラビットラビットフォームのビルドとローグ、クローズが到着した。「手を貸すのは今回だけだ」と言って戦いに加わったローグ。
地球を乗っ取られないため総力戦が始まったが、戦いはエボルトが優勢だった。ブラックホールのようなものを発生させる技を使い、まずエンジンブロス(鷲尾雷)を消滅させてしまった。
弟・鷲尾雷が残したギアを使ってヘルブロスに変身する兄・鷲尾風。ヘルブロスとしてエボルトに襲い掛かるが、劣勢を強いられる。そこに助太刀として現れたのがクローズマグマだった。エボルトはクローズマグマをブラックホールに取り込もうとするが、その一撃はクローズをかばったヘルブロスに命中した。
エボルトの一撃を食らって変身解除され、消滅間際の鷲尾風に万丈龍我が駆け寄る。なぜ助けたのだと問う万丈に、「誰かのために戦うのも悪くない、弟にも教えてあげる」と穏やかな顔で言って息を引き取った鷲尾風。
その様子を見ていた桐生戦兎(葛城巧)は、また人の命が失われたことに強い悔しさを覚える。自分が作ったライダーシステムによって惨劇が起きているとエボルトから言われて更にショックを受ける葛城。
仮面ライダーマッドローグの誕生
エボルトは一旦戦場から難波重工の会長室にワープし、難波重三郎を消滅させた。難波会長の仇を取るか、エボルトに忠誠を誓うかの2択を迫られる内海。亡くなった難波会長が愛用していた杖にすがって涙を流していた内海だったが、次の瞬間人が変わったかのように立ち上がるとエボルトに忠誠を誓ったのだった。
これにはローグも葛城も驚きを隠せない。
さっきまで難波会長を悼んで泣いていた内海が突然狂ったかのようにエボルトに忠誠を誓ったことにエボルトはバカ受け。人間は面白いからこの星を滅ぼすのはや~めた、と言って戦いをやめてしまう。
どこか晴れやかな顔の内海はエボルトからエボルドライバーを受け取ると、仮面ライダーマッドローグに変身した。
次回予告
次回第39話「ジーニアスは止まらない」
ライダーシステムの暴走を― 天才の大発明が超える!
葛城「彼がエボルトとして覚醒する前に倒すべきだ」
美空「もっと仲間を信頼したら?」
葛城「完成した!究極のパワーアップアイテム!正義のヒーローの復活だ!」
感想
うーつーみぃーマジかwww突然の寝返りと突然の変身でしたねw
ニチアサらしい急展開です。
葛城と幻徳の再会とか色々興味深いシーンがあったのに、全部さいごの内海に持っていかれました。今後仮面ライダーウツミがどうやってエボルトと共闘していくのか、目が離せませんね。
前回(第37話)のあらすじと感想はこちら!