お遍路6日目、今回は2013/05/14の様子です。この日は20番~23番まで参拝し、ついに徳島県の札所をコンプリートしました。
この日の始まりはお遍路第2の難所と呼ばれる「鶴林寺・太龍寺越え」から。お遍路最初の難所「焼山寺越え」で足に受けたダメージもまだ回復しないうちに次の難所に挑むことになりました。
ふれあいの里 さかもとを出発
5月14日朝、食堂で朝食を食べた後、有料オプションで昼食用のおにぎりを握ってもらい、ふれあいの里さかもとを後にします。
この宿は本来のへんろコースからは少し外れているため、お遍路さん用の遍路宿一覧には掲載されていませんが、わたしの他にも多くのお遍路さんが宿泊している人気の宿でした。
さて、朝はまず宿の送迎用軽バンに他のお遍路さん数人と一緒に乗り込み、20番鶴林寺の登山口まで送ってもらいました。
20番鶴林寺に向けて登山開始
7時少しすぎにこの登山口から登山開始しました。看板の脇に打ち捨てられている2本の金剛杖がこの先の登山の厳しさを物語っています。
こんな感じの山道を進みます。
1時間ほど山を登り、鶴林寺に到着しました。
「やっと着いたぞ!」と思ったのも束の間、なんとこの鶴林寺、お寺の本堂にお参りするためにはさらに70段程の階段を登らなければならない鬼仕様なのです!
本堂への参拝を終え、納経所で御朱印をいただきます。
鶴林寺の納経所では「骨にカルシウムプラス」というウェハースをもらいました。歩き疲れた足にうれしいプレゼントです。
植えの写真で納経帳の上に置いてある白い短冊状の和紙は「御影(みえ)」といって、それぞれのお寺のご本尊様の姿が描かれています。
納経帳に御朱印をいただくとこの「御影」も必ず一緒にいただけるため、お遍路が終わるころには88枚集まるシステムになっています。
21番太龍寺へ
さて、骨にカルシウムプラスを食べて20番鶴林寺を後にします。
この後21番太龍寺までも再び山道を進みます。
途中那賀川を渡りました。
山の中を歩き疲れて休憩小屋の近くの川で足を冷やしていたら、山の中(川の上流)の水が思ったより冷たくて足が冷えすぎました。
トカゲ?のような爬虫類によく出会ったり
野イチゴ?のようなかわいらしい実に癒されたり
道中、「ふれあいの里 さかもと」で一緒だった歩き遍路さん2人を追い抜いたり追い抜かれたり、声を掛け合いながら21番太龍寺に到着しました。
朝から山を登り続けて朦朧としていたのか、太龍寺の写真が1枚も無かったので現地で買った素敵な緑色の手ぬぐいの写真を載せておきます。
わたしは実は手ぬぐいコレクターなので、お遍路中にいい手ぬぐいを見つけたら必ず購入していました。
ロープウェイで太龍寺から下山
さて、お遍路第2の難所と言われる鶴林寺と太龍寺の参拝を終えましたが、この後山を下ってこれ以上足を痛めつけるのはよくないと判断し、下りはロープウェイで降りることにしました。
今日ほど文明の利器ロープウェーの有難さが身に染みた日はないでしょう。
ロープウェーのふもとに居たお遍路さん人形
那賀川の河原で昼食
ロープウェーから降りたところに広がっていた那賀川の河原が気持ちよさそうだったので、ここで昼食をとることにしました。
今朝「ふれあいの里 さかもと」で握ってもらったおにぎりが今日のお昼ごはんです。
河原の石がいい塩梅に暖まっていたので、地熱でおにぎりを温めます。
おにぎりを温めている間、疲れた足を那珂川で冷やします。
川で足を冷やすのが気持ちよくて、すっかりハマってしまいました。
バスで22番平等寺方面へ
ここからはバスを使って次の22番平等寺方面を目指します。
この日は5月なのに暑く、日中の最高気温は30℃近くまで行きました。
交通安全人形。
22番平等寺
22番平等寺では「足腰御守」が売られていて、「足腰が弱ってきた頃に足腰御守りを売るとは卑怯な!」と思いつつ買ってしまいました。
列車で23番薬王寺へ
22番平等寺近くの新野駅まで歩いて戻り、JR牟岐線に乗って日和佐駅まで移動します。
日和佐駅の様子
23番薬王寺は日和佐駅のすぐ近くにありました。
見晴らしのいいお寺でした。
ビジネスホテルケアンズに宿泊
この日は日和佐駅近くのビジネスホテルに宿泊しました。へんろ宿への予約は基本電話ですが、今回はビジネスホテルだったのでガラケーのimodeから楽天トラベルのサイト経由で予約しました。
古い建物で、和室を洋室風に改装した感じのビジネスホテルでした。
日和佐駅の近くに「道の駅 日和佐」があり、ご当地フードを色々売っていたため夕食はそこで食べました。
写真が残ってなくて記憶も定かではないのですが、確か焼きそばかラーメンを食べたと思います。
さて、お遍路6日目、23番薬王寺にて徳島県の札所(お寺)は全部打ち終えました(参拝を終えました)。
徳島県を終えた6日目夜の感想は「一体この旅はいつまで続くんだろう…」という気弱なものでした。
明日からは高知県に突入します。
次回へ続く。