2013年のお遍路まとめ、今回は5日目(5/13)の様子です。
この日はお寺の参拝は1つだけで、ほとんどを徒歩移動に費やしました。
14㎞ほど歩いて、廃校になった小学校を改装した宿に泊まります。
民宿ちばを出発
とてもよく晴れて快晴のこの日。
朝、民宿ちばを出発して歩きはじめます。
一昨日丸一日登山して超えた難所「焼山寺」で足に受けたダメージがまだ回復していないので、今日はあまり頑張らずにぼちぼちやることに決めました。
4㎞歩いて19番立江寺に到着
民宿ちばから19番立江寺までは約4㎞。
急がずに、1時間ほどかけてゆっくり歩いてきました。
足が痛くてしんどい時に役に立つのがお遍路さんの必須アイテム「金剛杖」です。
お遍路さんの標準スタイルといえば下の画像のような感じですが、
この写真の女性が手に持っているような木製の長い一本杖を金剛杖といいます。
杖自体に般若心経が書いてあるものや、杖カバーや鈴で個性を出したりすることもできるアイテムです。
この金剛杖は、疲れたときに足腰の支えとなってくれるのはもちろんのこと、空海(弘法大師)の化身としての意味も持っています。
歩き疲れて辛いなぁ…と思う時も、一人じゃない、この杖で弘法大師様と常に一緒に歩いているだ、という精神面での支えにもなるのが金剛杖なのです。
19番立江寺から道の駅ひなの里かつうらまで
この日の参拝は19番立江寺1つのみで終了です。
あとはひたすら本日の宿の近くにある「道の駅ひなの里かつうら」まで歩きます。
この日の移動経路は山道ではなく舗装されたアスファルト道がほとんどでした。
立江寺近くの保育所
道路沿いの無人販売所で売られていた手作り蒸しパン。
思わず買いました。
勝浦川で歩き疲れた足を冷やす
途中何度も休憩を挟みながら歩いていましたが、それでも足の疲れがひどいです。
そんな時目に入ってきたのが綺麗な勝浦川。
思わず川べりまで降りて行って、素足を浸して休憩します。
めちゃめちゃ気持ちよかったです。
勝浦川の綺麗な水に足を浸して少し疲れが取れた後もゆっくりゆっくり歩きます。
交通安全人形。
この先公衆電話
道の駅ひなの里かつうらに到着
19番立江寺から10㎞ほどのんびり歩いて、ようやく道の駅ひなの里かつうらに到着しました。
公共交通機関があれば使いたかったのですが、あいにく電車もバスも通っていない場所です。
道の駅にあった阿波踊り的な自販機
道の駅でご当地スイーツや飲み物を買い込みました。
道の駅の駐車場に、お遍路さん用の休憩小屋が立っていたので小屋で休みつつ宿の車が迎えに来てくれるのを待ちます。
小屋の中に2つに折れた金剛杖が捨てられていました。
遍路旅の過酷さを物語っている佇まいです。
本日の宿、ふれあいの里さかもとへ
宿の車(写真に写っている軽バン)で道の駅まで迎えに来てもらい、本日の宿ふれあいの里さかもとに到着しました。
この「ふれあいの宿さかもと」は廃校となった小学校を宿泊施設に改装したものだそうで、その話を知った時「今日の宿は絶対ここにしよう!」と即決定しました。
ものすごい山奥で、失礼ながら「本当にこんなところに小学校があったの!?」と言いたくなるような場所でした。
わたしが泊まったお部屋は元・保健室。
今は「きんかん」という部屋名が付いています。
部屋の中は保健室の面影は全くなく、普通の和室に改装されていました。
ふれあいの里さかもとはごはんも美味しく、スタッフのホスピタリティも心地よく、素直に「またここに泊まりたい!」と思える宿でした。
Facebookをやっているということだったので、わたしもフォローしました。
さて明日はお遍路第2の難所と言われる「鶴林寺・太龍寺越え」です。
第1の難所は3日目の「焼山寺越え」でしたが、第2の難所もまた山登りです。
次回へつづく。