お遍路11日目、2013年5月19日は雨のそぼ降る中を電車やバスも使って36番~38番のお寺を参拝しました。38番金剛福寺は四国最南端、足摺岬にあります。
白石屋旅館を出発、36番青龍寺へ
前日調べておいたバスの時刻に合わせて白石屋旅館を出発し、バスで37番青龍寺の近くまで向かいます。
青龍寺は海に突き出した島のような部分の突端にあるお寺で、バス停からは海辺の道を結構な距離を歩きました。
青龍寺は「しょうりゅうじ」と読み、あの元横綱の朝青龍の名前の由来となったお寺です。朝青龍はこの青龍寺の近くの明徳義塾高校に相撲留学していた当時、青龍寺の170段もある石段を昇り降りして身体を鍛えていたのだそうです。
わたしももちろんこの170段の階段を登ったのですが、途中雨が降り出してきて朝からハードな参拝になりました。
参拝を終えて170段の石段を下っている時、前々日に同宿になったお遍路中に性被害に遭ってしまった女性とすれ違ったので挨拶してみたのですが、相変わらず誰とも目を合わせようとせず、極度の人間不信になっている様子がうかがえました。
バスと電車で移動
青龍寺を後にして、海辺にあるお土産物屋さんを見たりしながらバス停まで歩き、バスでJR土讃線の伊野駅まで移動します。
伊野駅からは特急「南風1号」に乗って窪川駅まで移動します。
公共交通機関は乗ってもいいというマイルールなので、特急もOKです。
37番岩本寺
雨の中、JR土讃線の窪川駅から徒歩で37番岩本寺を目指します。なるべく荷物を軽くするために上衣は本格的な雨具ではなく防水の薄いパーカーしか持っていなかったため、この日の雨は結構厳しかったです。(下はきちんとしたレインスーツのズボンを持って行っていました)
37番岩本寺では、地元の団体が山門の下でお接待をしていて芋粥やそうめんや小夏(高知でメジャーな柑橘類)を頂きました。その団体の方と話していて、千葉から来たという話をするとお土産にハスの実ストラップや小夏1個まで持たせてくれて、雨の中心温まるひと時を過ごすことができました。
上の写真で、仏足お守りの右側に付いている黒い実のようなものがハスの実ストラップです。
土佐くろしお鉄道と路線バスで移動
37番岩本寺の参拝を終えて歩いて窪川駅まで戻り、ここからは土佐くろしお鉄道で中村駅を目指します。
中村駅では四万十川のお土産が沢山売られていて、四万十牛のコロッケ150円を買い食いしました。
中村駅からは路線バスで四国最南端・足摺岬を目指します。バスは雨の中四万十川沿いをずんずん進んでいきます。水しぶきを撒き散らしながら急カーブをぐいぐい曲がるので、まるでスプラッシュマウンテンみたいだな、と思いながら乗車していました。
38番金剛福寺
清水バスセンターでバスを降り、歩いて足摺岬の先端にある金剛福寺を目指します。
金剛福寺はとても雰囲気の良いお寺でお庭も綺麗。雨の日も風情があるけど晴れている日にゆっくり見たいお寺でした。
金剛福寺では平成大修理のため寄付を募集していました。普通の寄付ならそのまま通り過ぎたと思うのですが、寄付することでもらえる手ぬぐいが素敵な柄だったので寄付して手ぬぐいを頂いてきました。
足摺岬を散歩
今日は金剛福寺近くの民宿に予約を取ってあります。天気はあいにくの雨ですが、せっかくなので足摺岬を少し散歩してから宿に入ることにしました。
やはり足摺岬は自殺者が多いのでしょう。こんな看板がありました。
岬を昇り降りする階段にはこんなカニが沢山いました。サワガニでしょうか?
こちらは足摺岬の「白山洞門」。洞窟がハート型に見えることから恋愛の聖地だか何だからしいです。
民宿田村にチェックイン
さて足摺岬を観光して随分とずぶ濡れになってしまいましたが、本日の宿「民宿田村」へ向かいます。少しわかりづらい場所にあり迷ってしまいましたが、宿に電話したら無事ナビしてもらえて到着できました。(1泊2食\6,000/2013年当時の価格)
http://www.minsyuku-tamura.net/index.html
宿に着いて荷物を広げると、衣類などはジップロックに小分けして入れていたから無事でしたが、お遍路地図だけは頻繁に見るためジップロックに入れておらず濡れてしわしわになってしまいました。
最小限の着替えしか持ち歩いていないため、雨でも洗濯して乾燥機を回します。確かこの宿には玄関飼いの犬が居て、外の洗濯機に行く途中で何度も見たような気がします。
食堂で他の宿泊者と夕ご飯を食べた後は、37番岩本寺でお土産に頂いた柑橘類「小夏」をアーミーナイフで切って食べたりして就寝しました。
11日目感想
雨の日の移動はしんどいです。本当にひどい雨だったら「今日は休みにする!」と決めて2連泊する、という選択肢もあったのですが歩けそうな雨だとつい歩いてしまいます。
次回へ続く。