お遍路7日目、今回は2013/05/15の様子です。前日ついに徳島県のお寺をすべてコンプリートしたので、7日目からは高知県に突入です。
まずは室戸岬の先端にあるお寺、24番最御崎寺を目指します。
ビジネスホテル ケアンズを出発
5月15日朝。前日道の駅日和佐で買っておいたお寿司を食べてビジネスホテルケアンズを後にします。
この日はまずは電車移動からです。徳島県の23番薬王寺から、県境をまたいで高知県の24番最御崎寺までは四国八十八か所の中で2番目に札所間の距離が長く、75.4kmもあります。
完全歩きで回っている人はこの75.4kmのお寺のない区間を何日もかけて歩くのですが、わたしのマイルールでは公共交通機関は使用OKとなっているので、一気に汽車で進んでしまいます。
JR牟岐線で日和佐駅から海部駅まで
日和佐駅できっぷを買ってJR牟岐線に乗り込みます。
日頃の癖でつい「電車に乗る」と書きそうになりますが、お遍路中に四国の友達に「四国のJRは電化されてないから汽車っていうんだよ」と教えてもらったのでそれ以来表記には気を付けています。
朝の日和佐駅です。きっぷの発売時刻を見ると分かる通り8時過ぎてからの行動開始。お遍路中は大体6時ごろ行動開始する日が多かったので、この日はお遍路にしてはゆっくりしたスケジュールでした。
海部駅で阿佐海岸鉄道に乗り換え
1時間ほどJR牟岐線に乗って海部駅に到着し、阿佐海岸鉄道に乗り換えました。
阿佐海岸鉄道で甲浦(かんのうら)駅に到着。
ちょうどツバメの季節で、甲浦駅の待合室にはツバメが巣をつくっていました。
甲浦駅の待合室でバスを待っている間、他のお遍路さんたちとお話をしていたのですが、その中の一人のおばあちゃんがなかなか強者で、ほぼノープランで自宅を飛び出して1番霊山寺でお遍路装備を全て買い揃えて巡礼を始めたというおばあちゃんでした。
何か家のことで余程嫌なことがあって飛び出してきたのでしょうが、周りのお遍路さんたちに結構な迷惑をかけながら巡礼を続けているようだったので「あまり関わり合いになりたくないなー」というのが率直な感想でした。
バスで最御崎寺へ
甲浦駅から高知東部交通のバスに乗り、24番最御崎寺の最寄りバス停まで1時間ほどで到着しました。
室戸岬の先端ということでとりあえず海岸まで降りて海水に触ってきました。
さて、ここから最御崎寺までは少し山道のようなところを登っていきます。
お寺まで登っていく道の途中で植物のツルにじゃれて遊んでいた野良猫ちゃん
結構人に慣れてます。カメラ目線。
山の上のお寺、24番最御崎寺に到着しました。
25番 津照寺へ
さて、ここからは山を下りていきます。
先ほど登ってきた山道ではなくうねうねと折り重なった舗装路を歩いて下りたのですが、太平洋が見渡せる絶景でした。
1時間ほど歩いて、25番津照寺(しんしょうじ)に到着。
時間はちょうどお昼時。津照寺の近くに観光客向けの「お遍路マーケット」なる土産屋/食堂があって、そこで高知名物のかつおのたたきを食べることも出来たのですが、イマイチ気分が乗らなかったのでそこはスルー。
近くにあったローカルスーパーに突入してお昼を買いました。
こういうの大好きです。
26番金剛頂寺へ
バスを待つ間にベンチで先ほどスーパーで買ったお昼ご飯を食べて、26番金剛頂寺の近くまでバスで移動します。
金剛頂寺も山の奥のお寺なので、バスを降りてから2kmほど山道を歩きました。
金剛頂寺の宿坊に宿泊
今日はこの金剛頂寺の宿坊に宿泊します。
ロビーの雰囲気が素敵です。
お部屋も広めの個室です。
金剛頂寺の宿坊は夕食が豪華でした。写真を撮っていないのが残念ですが、宿坊に居ることを忘れてしまうような豪華メニューで、カツオのたたきやお刺身や取れたてのビワなどを頂きました。
昼間「お遍路マーケット」でカツオのたたきを食べずに我慢しておいて本当に良かったです。
大きな食堂で他のお遍路さんたちと一緒に食べたのですが、みんな「美味しいね美味しいね」とばかり口にしていました。
お遍路でよく聞かれる質問に、「いっぱい歩くから痩せるでしょう?」というのがありますが、答えは即答でNOです。沢山歩いてお腹が空いて、宿で美味しいごはんをお腹いっぱい食べるので全く痩せません。逆に「遍路太り」という言葉があるぐらいです。
その土地の美味しいものを食べながら旅が出来ることに感謝感謝です。
7日目感想
徳島県より格段に広い高知県に入ったことで、札所(お寺)間の距離が長くなったと感じます。
また、そのことにより毎日どこに泊まるか?という宿の計画が立てづらくなってきたと感じました。
次回へ続く。