お遍路14日目、ここから2日間は松山駅前のホテルを拠点にして周辺のお寺を参拝する計画です。
2013年5月22日は松山駅近くのホテルクラウンヒルズ松山を出発して44番大寶寺と45番岩屋寺を参拝しました。岩屋寺は険しい山奥の切り立った崖のそばにある、修行場としても有名なお寺でした。(つまり行くのがすごく大変で疲れました)
松山駅前から44番大寶寺へ
朝クラウンヒルズ松山を出発して、まずは44番大寶寺方面へ向かうバスに乗ります。44番大寶寺は久万高原という高原にあり、松山駅からバスで1時間以上かかりました。
なぜか写真が思いっきり斜めってますが気にしないでください。
45番岩屋寺までの険しい道のり
さて、今日のお遍路はここからが本番です。山道を含む、10㎞以上ある道のりを3時間ほどかけて歩きます。
こんな感じの山道を進んで、
途中山の上から見晴らしのいい場所もありました。
山奥を歩いていると不動明王像が祀られている祠があったり、
行場(修行のために岩場を登る場所)があったりしました。
上の看板の注意書きにもあるように、遊び半分で生半可な気持ちで登れるような岩場ではありません。
写真がブレてしまっていますが、柵の間から行場の様子を写したものです。90度に近いような急勾配を、鎖一本をたよりに、命綱なしで登っていく危険な修行です。わたしが通った時にはここで修行をしている方はいませんでしたが、お遍路よりもっと大変な修行も沢山あるのですね。。
45番岩屋寺に到着
3時間ほど歩いて岩屋寺に到着したころには険しい山道のおかげで足はヘロヘロになっていました。
でもこの岩屋寺、名前の通り岩を切り開いて建っているようなお寺で、建物は大変見ごたえがありました。
わたしは44番大宝寺から山道を歩いてきたので岩屋寺の裏側から入ったような形になりましたが、正門(駐車場がある側)からお参りに来る方はかなりの距離の坂道と石段(階段)を登らないと本堂にたどり着けません。
わたしは岩屋寺から出る時にその坂道と石段を下って行ったわけですが、途中ですれ違う登りの参拝者の方から何度も「あとどれぐらい登れば着くんですか?」と疲れ切った声で訊かれました。車遍路やチャリ遍路の方もこの石段は登らなければ参拝できないので皆さん大変苦労していらっしゃる様子でした。
岩屋寺を後にしてJR松山駅近くへ戻る
さて、岩屋寺を後にしてホテルに戻ります。岩屋寺近くのバス停で一緒になったおばあちゃんが被っていた般若心経ハットが最高にクールでした。
ホテルに戻ってからは、ホテルのランドリールームが使えないため伊予鉄の「古町」駅近くにあるコインランドリーまで洗濯に出て、近くのスーパーで夕食を買ってホテルの部屋で食べて就寝しました。
14日目感想
14日目、2週間歩いてようやく四国八十八か所の半分、44箇所の寺を回り終えました。正直「まだ半分かー、先は長いなー」というのが感想でした。
今までずっと「何でこんなしんどいことやってるんだろう」って自問自答してたのですが、今日八丁坂という修行の道を歩いている時にふと「多分自分が歳を取って体が動かなくなった時に、あー若いころ88箇所回っといて良かったなー、って思うのかもしれない」と思いました。
次回へ続く。