お遍路12日目、2013年5月20日は四国最南端、足摺岬を出発して39番延光寺、40番観自在寺を参拝しました。39番延光寺で高知県のお寺を全て打ち終わり、40番観自在寺からはいよいよ愛媛県に突入です。
民宿田村が教えてくれた民宿の醍醐味
朝6時、宿泊先の民宿田村を出発します。前夜おかみさんに「明日は朝早く発つので朝食はおにぎりにして持たせてください」とお願いしておいたのですが、なんとおにぎりを手作りの巾着袋に入れて持たせてくれました。
着物の記事をリサイクルしたような和風の生地で出来た巾着袋。おかみさんの心遣いに感激しました。これだから民宿はやめられないです。お遍路中たまにビジネスホテルにも泊まりましたが、ビジホだとチェックインしたら最後誰とも話さないので物足りない!と感じるまでにこの旅を通して民宿ファンになってしまいました。
バスで39番延光寺へ
足摺岬からバスに乗って39番延光寺の近くまで行きます。この日は前日の雨とは打って変わって晴天が戻ってきました。バスを降りて延光寺まで歩いていく途中、田植えが済んだ水田に遠くの山の姿が綺麗に映し出されていました。
このあたりで2013年当時はまだ珍しかった外国人のお遍路さんとすれ違った記憶があります。今は訪日外国人観光客も増えているので外国人お遍路さんも増えているのでしょうか。
延光寺で高知県のお寺はすべて参拝を終えました。
バスを乗り継いで40番観自在寺へ
延光寺近くのバス停からバスで宿毛駅まで行き、宿毛駅で宇和島バスに乗り換えて40番観自在寺を目指します。
観自在寺のカエルちゃん。上の子ガエルだけ横を向いているのは何か意味があるのでしょうか。
バスで宇和島駅へ
愛媛県最初のお寺、40番観自在寺を参拝した後は再びバスで宇和島駅を目指します。宇和島駅から先、41番龍光寺までの交通手段を知るべく駅の観光案内所で尋ねたところ、一日数本しかバスが出ていないということだったので今日は40番までで打ち止めにして41番以降は明日回ることにしました。
宇和島ターミナルホテルに宿泊
今朝「やっぱり民宿がいい!」と思ったばかりなのに今夜の宿はビジネスホテルになってしまいました。宇和島駅前すぐの「宇和島ターミナルホテル」、素泊まり4,700円です。(2013年当時の価格)
素泊まりのため、夕飯を仕入れるために近くにあった「道の駅 みなとオアシスうわじま きさいや広場」まで歩いていきました。
この道の駅はすごく良くて、愛媛の名産品をちょっとずつ沢山味わうことができました。
港が近いことから新鮮な海の幸が安く買えます。わたしは脂身の乗った魚が好きなので、カンパチの刺身を購入しました。すると、お遍路さんへのお店の「お接待」でおまんじゅうをオマケに付けてくれました。何という太っ腹。有難くいただきました。
他には「じゃこ天カツ」(魚肉のすり身の練り物に衣をつけて揚げてある)とポンジュースの「はるみ」という柑橘類バージョンのジュースを買って宿に戻りました。
きさいや広場から宿に戻る途中で撮った自分の影。この日は真夏のような暑さでした。写真の下部に思いっきり指が写りこんじゃってますね。
12日目感想
お遍路中毎日短い文章と写真をFacebookに上げていたのですが、この日の投稿に「民宿の魅力に取りつかれてしまってビジネスホテルだと誰とも話さないから物足りない」と書いたら中高時代の友達から「私が知ってるちはちゃんからは想像つかない」というコメントが付きました。
この旅を通して宿泊先の好みも変わったし、少しずつコミュ障も治ってきた?し、何歳になっても人は変われるんだな、ということを実感した一日でした。
次回へ続く。