2013年5月~6月に行ってきた24日間のお遍路旅の記録です。
前回の記事は初日の5/9のみの紹介でしたので、今回は2日目(5/10)をお届けします。
お遍路2日目
2日目は歩数計によると35,754歩、距離にして20.02㎞歩きました。
2日目にしてもう結構しんどくて、「何番のお寺でリタイヤしよっかな~…」なんてことばっかり考えて歩いてました。
7番 十楽寺へ
2013年5月10日。
昨晩泊まっていた6番安楽寺の宿坊を朝7時に出発し、小雨が降る中を7番十楽寺に向かって歩いていきます。
8番 熊谷寺
ずっと一人でてくてく歩いているといろんなことを考えます。
昨日泊まった6番安楽寺ではお遍路の心得のようなものを住職から教わりました。
その中に「無財の七施」というものがあり、お金がなくても周りの人に対して喜びを与えられる方法が7つもある、というものです。
和顔施(わがんせ):いつも笑顔で人に接すること
言辞施(ごんじせ):いつも優しい言葉で人に接すること
身施(しんせ):困っている人を見たら助けること
心施(しんせ):他の人に心配りをすること
床座施(しょうざせ):座席や場所を譲ること
房舎施(ぼうじゃせ):旅人などに寝床やごはんを提供すること
自分には普段できていないことばかりなので、お遍路の間に修行だと思ってこれらの無財の七施を実行してみることにしました。
9番 法輪寺
法輪寺に向かう途中の溜め池で見つけたあぶない看板。
わたしの大好きなヨコハマタイヤ様の看板もありました。
四国は古い看板の宝庫。
9番法輪寺から出たところで、昨日6番安楽寺の宿坊で一緒だった福岡からの団体お遍路さんのバスとすれ違いました。
普通に会釈して通り過ぎようとしたその時、発車しかけのバスの中から一人のご婦人が降りてきて、「歩き遍路は大変だろうから」とバナナとコーヒーをくださいました。
お遍路さんにこのように物品やサービスを施すことをお遍路用語で「お接待」といいます。
一人遍路2日目にして早速初めての「お接待」を受け、人のやさしさに触れました。
わたしは「親切」は頑張れば出来るけど、「やさしさ」を身に付けるのはすごく難しいだろうな、と感じました。
あと、「お接待」は施される側(わたし)より施す側の人のほうが心が洗われていく行為なんじゃないかな、とも思いました。
10番 切幡寺
切幡寺では他のお遍路さんと立ち話をして、写真を撮りあったりしました。
一人旅をしていると、自分の全身が映ってる写真がなかなか残らないので貴重な1枚です。(自分が写ってる部分は白く塗りつぶしてあります)
旅館 吉野へ向かう
この日は10番切幡寺までで参拝は終わりにして、旅館吉野に向かいました。
旅館吉野に向かう途中、吉野川にかかる「潜水橋」を徒歩で渡りました。
宿までの移動に一部電車を使いました。
前回の記事にも書きましたが、完全歩き遍路ではなく、公共交通機関は使ってもいいというマイルールで回っています。
駅のベンチで撮影した、お遍路装備。
リュックはコロンビアの18Lのものです。
この日は雨が降ったりやんだりしていたので、黄色いレインカバーがかかっています。
この写真に写っている3点(リュック、菅笠、金剛杖)+ポシェットのみで88箇所すべてを回りました。
JR四国のポスター
阿波川島駅にいた野良猫
旅館吉野に到着
宿に着いて、今日着たものを洗濯して、食堂で他の宿泊者たちと一緒に夕ご飯を食べます。
この宿は夕食込みで6,000円でした。
この宿は難所といわれる12番焼山寺に近い唯一のへんろ宿とあって、翌日に焼山寺越えを控えたお遍路さんたちが多数宿泊していました。
同じテーブルになった女性お遍路さんたちと談笑しながら、明日挑むことになる難所「焼山寺」についての情報交換などを行って就寝しました。
なお、夕食は食堂で合同ですが寝る部屋は一人一部屋になっています。
次回へ続く!