2013年5月9日~6月2日の24日間、四国八十八箇所を回るお遍路をしてきました。
お遍路には歩きや自転車、バイクや車など様々な手段があり、「絶対にこのようにやらなければならない!」という決まりはありません。
わたしの場合はマイルールとして「基本歩き、公共交通機関は使ってもよい」という縛りで回りましたが、結果的に1か所だけ公共交通機関ではないタクシーを使ってしまった場所があります。
お遍路に行こうと思ったきっかけ
元々冒険旅行へのあこがれがあり、ネットで人の冒険旅行記を読むのが大好きだったわたし。
2013年にそれまで勤めていた会社を退職して無職になったのをきっかけに憧れのお遍路に行くことを本気で考え始めました。
4月にお遍路に必要な本2冊を取り寄せてからの行動は早く、5月のゴールデンウィーク開けには四国は徳島の地に降り立っていました。
お遍路1日目
2013年5月9日、羽田空港から徳島空港に降り立ったわたしはJRで1番札所(最初のお寺)の最寄り駅である坂東駅に向かいました。
ちなみに、何日間でお遍路を回り終わるかも分からないため、飛行機のチケットは東京→徳島の片道切符です。
1番 霊山寺
後には引けない感じで始まったわたしのお遍路旅、まずは1番霊山寺を参拝し、御朱印を頂きました。
ここ1番霊山寺は最初のお寺だけあって、、お遍路に必要なグッズが色々と売られていて買いそろえることが出来ます。
わたしは旅に出る前にお遍路に必要なもの(金剛杖やへんろ笠、納経帳や数珠など)はすべて通販で揃えてから出発していたので特にここでは買い足しませんでした。
とにかく長距離を歩くことになるため、いかにして荷物を軽量化するかを最優先にして、かなりの物を省略してパッキングしました。
「あれば便利だけど無くても別に困らないもの」は徹底的に省いて軽量化しました。
例えばiPodなどはあれば便利だけどお遍路の期間中は音楽は聴かない、と割り切るなどです。
また、着替えも軽量化のため
①今着てるもの1セット
②替えを1セット
の2セットだけにし、毎日宿泊先で洗濯することで対応しました。
さて話は1番霊山寺に戻ります。
霊山寺の境内でこんなおまんじゅうを買いました。
おまんじゅうを買う予定はなかったのですが、売り場のおばちゃんが「この先2番のお寺までコンビニも自動販売機もないよ」と教えてくれたので素直に食べ物を買うことにしました。
2番 極楽寺
1番霊山寺を後にして、2番の極楽寺まで歩きます。
お遍路の道順は基本的には決まっていて、お遍路専用の地図に書いてある「へんろ道」と、実際に街頭に貼ってある「へんろシール」を頼りにして進んでいきます。
1番から2番に向かう時は「ここ完全に個人の私有地じゃん…こんな所通っていいの?」と思うような道が沢山ありました。
田んぼに大きな鳥の足跡が付いていたりして、大自然を感じられます。
1番霊山寺で聞いた通り、途中1か所もコンビニや自販機がないまま2番極楽寺に到着しました。
参拝後御朱印を頂いて3番金泉寺に向かいます。
3番 金泉寺
関東から四国に来ると、漢字の読み方が結構違うことに気付きます。
この「金泉寺」、関東人なら「きんせんじ」と読みそうですが実際は「こんせんじ」と読みます。
こんな感じで、ほとんどのお寺が難読寺名でした。
4番 大日寺
3番から4番に向かう途中の山道。
割とこんな感じで、アスファルトの道よりは山道を進むことが多いです。
大日寺に到着。
5番 地蔵寺
4番から5番へ行く途中にあったお遍路さん用の休憩所のスズメ。
へんろ道の途中にはたまに有志の方が建ててくださった休憩小屋があって、疲れた足を休めることができます。
地蔵寺に到着。
ここで徳島名産のすだちドリンクを飲んで本日最後のお寺、6番安楽寺を目指します。
6番 安楽寺の宿坊に宿泊
5番から6番はバスを使いました。
初めての土地でバスに乗るのって緊張しますね。
1日歩き通して疲れた体で到着したのが本日の宿ともなる6番安楽寺。
安楽寺の宿坊に宿泊予約を入れていたのでここに泊まります。
部屋は意外と広くてこんな感じ。
旅費節約のため夕食なしのプラン(6,300円)にしたので、5番の近くのローソンで買ったご当地おにぎりとご当地からあげクンが夕飯です。
夕飯の後は本堂で宿泊者全員が出席する夜のお勤めがあり、住職のありがたいお話などを聞くことができました。
初日だけでも相当しんどくて、足が壊れるのが先か心が折れるのが先か、というのが初日の感想でした。
とりあえず行けるところまで行ってみよう、という感じで初日は就寝しました。