お遍路18日目、2013年5月26日は仙遊寺で朝のお勤めをして朝食を頂いたあと、59番国分寺、60番横峰寺に参拝しました。
仙遊寺の朝のお勤めと朝食
朝は5:30から本堂でお勤めがありました。お勤めでは住職の法話も聞くことができました。仙遊寺のご住職は脱サラして住職になった方だそうで、お話も面白かったです。法話の中で住職夫妻が2人ともガンであることを聞いたのですが、その後食堂で出された超ヘルシーで美味しい精進料理の朝食がこちら。
この朝食を食べながら、「こんなにヘルシーな食事を毎食食べててもガンになるのか…」と複雑な気持ちになりました。まあ、宿坊で出す食事と家族が食べる食事は献立が別かもしれませんが。。。
仙遊寺を出発して59番国分寺へ
さて朝食を食べ終わったお遍路さんたちは各自好きなタイミングで次のお寺へと向かっていきます。わたしも身支度をして7:15ごろから山を下り始めました。山道で他のお遍路さんと互いの写真を撮りあったりしつつ下山し、街中の舗装路を歩きはじめます。
上の写真は歩き遍路の遍路道にはってある「へんろみちシール」です。わたしがお遍路をした2013年はまだ今ほどスマホが普及しておらず、Googleマップを気軽に見れる状態ではなかったので、紙の地図とこの「へんろみちシール」をたよりに歩いていました。
3時間ほど歩いて59番国分寺に到着です。
60番横峰寺へ
59番国分寺の参拝を終え、国分寺の近くにある伊予桜井駅から予讃線に乗って伊予西条駅まで30分ほど電車に揺られます。
伊予西条駅に着いた時点で時刻は12:00ごろ。本当はこの日は59番国分寺だけにする予定だったのですが、思ったより時間が余ったので急遽60番横峰寺も今日参拝してしまうことにしました。
伊予西条駅前から路線バスで30分ほどかけて「横峰登山口バス停」まで行き、そこで「横峰寺登山参拝バス」という小さなマイクロバスに乗り換えます。大きなバスでは到底曲がり切れないような細くて急カーブの山道をグイグイ進むと「横峰寺参拝口」に到着です。
余談ですが、このマイクロバスで狭い山道を登ったことにより、お遍路から帰って自分で車を運転するときもカーブで今までより前まで車を寄せられるようになったので、運転の勉強という意味でもこのマイクロバスは乗ってよかったです。
「横峰寺参拝口」から更に15分ほど歩いたところにようやく60番横峰寺があります。
横峰寺は山の上にあるけれども、近くまでバスで行けるため大変助かりました。
お不動さん信仰者との出会い
横峰寺から帰ろうとバス停のあたりまで戻ると、山の中腹の別のお寺でやっていた不動明王関連の行事に出ていたというご婦人2人とバス停で一緒になりました。3人で話しながらバスを待っていると、別のお不動さん信仰の女性の車がそこにやってきました。
通常なら知らない方からの車のお接待はもちろん断るのですが、このお不動信仰の方とは何か縁を感じたので、ありがたく車で駅まで送っていただくことにしました。
車の中では、今まで全く知ることのなかった「お不動さん信仰」についての話を聞けて面白かったです。もちろんわたしに信仰を押し付けてくることも無かったですし、不動明王の怖いイメージがわたしのなかで少しだけ変わったドライブでした。
にぎたつ旅館(ビジネス旅館 仁喜多津)に宿泊
この日は伊予西条駅近くにある、にぎたつ旅館に宿泊しました。旅館でもなくビジネスホテルでもなく「ビジネス旅館」という独特の看板。その名の通り、お遍路さんだけでなく建設業の方などビジネスユースのお客さんも宿泊していました。
部屋は和室で、バストイレは共同。確か洗濯機がない宿で、近くのコインランドリーまで歩いて行った記憶があります。
18日目感想
信仰心の深いお不動信仰の方と出会ったことで、信仰について考えさせられる1日でした。
わたしはお遍路はしているけれども、そこまで深く仏教を信仰しているわけではなく、日本人に昔からある「八百万の神」的な考え方のほうが強いなぁ、とかそんなことを考えながら眠りにつきました。
次回へ続く。