洋服に埋もれた人生にウンザリしてほとんどの服を寄付した話

洋服に埋もれた人生にウンザリしてほとんどの服を寄付した話

ここ数年、断捨離やらこんまりやらさまざまな手法を用いて所有物を少しずつ減らしています。

そんな中、最近初めて「寄付」という形で所持品を手放したので今日はその話をします。

古い服は捨てた

古い服のほとんどは2年前にまとめて捨てました。

当時参考にしたのは断捨離の考え方で、確か「1年以上着てない服は捨てる」とかそんな感じの判断基準だったと思います。

わたしは古い服には執着がないので、アッサリ捨てることができました。

まあ、「この服高かったんだよな…」とか「痩せたら着られるかも…」などのありがちな葛藤はありましたが、昔の服はもうクローゼットに1着も残ってません。

こんまり方式を試してみたけど…

古い服は捨てても、まだクローゼットは満杯でした。

なんだかんだで新しい服を買って増やしてしまうからです。

一足先に部屋を片付けて、モノが少ない部屋でスッキリ暮らすことの気持ちよさに目覚めたわたしですが、クローゼットを開けると大量の洋服に圧倒されてしまう。

これは大きなストレスでした。

Netflixでこんまりのドキュメンタリーを全話見てモチベーションを上げて、こんまり方式で「ときめかない服」を一つの山に積み上げてみたのですが、最近買った新しめの洋服を手放すのは心理的抵抗感が強くて捨てられませんでした。

書籍「より少ない生き方」

そんな時、Kindleで「より少ない生き方」というミニマリズム系の本を読みました。


より少ない生き方

アメリカで有名なミニマリスト、ジョシュア・ベッカーさんの本なのですが、日本で暮らしているとあまり思いつかない「寄付」というアイディアをこの本で知ることが出来ました。

この本を読んで、捨てるには抵抗がある衣類は寄付してみよう!という気になりました。

捨てるんじゃなくて誰かの役に立つのであれば、新しめの衣類でも手放せそうだと思ったのです。

はじめての寄付

日本には寄付文化があまりないこともあり、今までの人生で寄付といったら「赤い羽根共同募金」ぐらいしかやったことがなかったわたし。

さっそく国内で洋服を寄付できる団体があるか検索してみたところ、良さげな団体がいくつか出てきました。

その中から「古着deワクチン」という団体に決めて、寄付用のキット一式を申込みました。

このキットの購入に税抜き3,000円かかります。これが古着を送る送料とワクチンの寄付金、そしてこの事業を運営しているNPO法人の運営費などになるのでしょう。

そして肝心の洋服のほうは、仕分けして東南アジアなんかに送られて、そちらで雇用を創出したりして役に立つようです。

梱包キットを使って、家中の服やバッグ、スカーフや帽子などを詰めていきます。かなり大きな袋が送られてきたので、わたし一人分の衣類であればじゅうぶん詰め込むことができました。

最後にクロネコヤマトに集荷を依頼して、わたしの衣類は無事に旅立っていきました。

寄付によってどんな心境の変化があったか

前述の「より少なく生きる」という本には、寄付をすると、寄付以外では味わえないような幸福感が味わえると書いてありました。

わたしが衣類の寄付に踏み切ったきっかけのひとつに、その幸福感を味わってみたいと思ったことがあります。

さて、実際に洋服を梱包して「古着deワクチン」に寄付したあと、どのような心境の変化があったのでしょうか。

たしかに、ただゴミとして服を捨てるよりも、「わたしの服が誰かの役に立つ」と思うと罪悪感は軽減されますし、むしろ善行をおこなっている自分に対して満足感すら生まれます。

これが本に書いてあった「寄付による幸福感」なのでしょう。

他の本で読んだ内容によると、人間は自分のためにお金を使うよりも他人のためにお金を使ったときの方が幸福感を強く感じるそうです。

これからも寄付や募金を継続的にやっていこう、と思いました。

プロジェクト333開始

衣類の寄付でスッキリしたクローゼット。

この機会に、ミニマリストの間で人気がある「プロジェクト333」というものを始めてみることにしました。

これは、33着の服で3ヶ月間過ごす、というシンプルなルールのチャレンジ。確かこれを知ったのも海外ミニマリストの書籍だったと思います。

クローゼットに残すのは、この先3ヶ月で着そうな33着だけ。その他は箱の中に仕舞っておきます。

細かい部分はマイルール適用OKというユルさがこのプロジェクト333の魅力。

わたしは何人かのミニマリストを参考にした結果

・下着類、パジャマ(部屋着)は33着に含めない
・バッグ、靴、帽子は33着に含めない
・木工作業や塗装をする時用の汚れてもいい作業服一式は33着に含めない

というユルめのルールでスタートしました。

その結果、クローゼットの中には

・ボトムス4着
・カットソー5着
・カーディガン2着
・シャツ4枚
・コート2着

といった布陣になりました。

合計17着、33より少ないです。帽子やマフラー、それに靴を加えるとようやく25アイテムになるかなー、といった感じです。

以前はカーディガンが好きで冬用カーディガンだけで10着以上は持っていたと思うのですが、今は本当に好きな色と素材のものだけ残してあとは寄付しました。

服の少ない暮らしで心が軽くなった

今までより「何を着ていこうかな」と悩む時間が大幅に短縮されて、脳のストレスもかなり減らせました。

ファッション大好きな人なら「何着ていこうかな〜」と悩む時間がが楽しいのかもしれませんが、ファッションにさほど興味がないわたしにとっては無駄な時間、苦痛な時間。

それならば、お気に入りの服数種類を自分の定番化、あるいは制服化していまい、少ない服で着回すほうがよっぽどラクでした。

なにより、自分が今季着る服17着はすべて脳内で把握済みなので、クローゼットを開けなくてもある程度は翌日のコーデが脳内構築可能なのがラクでいいです。

少数精鋭の服をケアしながら長く着る。

そんなライフスタイルを手に入れられて本当に満足しています。

おわりに

今後自分がまた服を増やしたくなる日って来るのかなー?とたまに考えます。

人間は絶えず変わっていく生き物なので、もしかしたらまた服を増やしたいと感じる日が来るかもしれません。

でも、服が少ない今の快適さを知ってしまった以上、仮に服を増やす時期が来たとしてもまた寄付などの手段を使って減らしたくなるんじゃないかなーと思っています。

「服を減らしたいけど捨てるのはもったいない!」という方には、服の寄付、ぜひオススメしたいです。

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