こんにちは、ちは(@ch_enl)です。
先日新しい靴を買いに行った時、履いて行った古い靴をプロの手で磨いてもらいました。
靴を磨いてもらいながらオンラインで習得できる知識の限界について考えさせられたので、書き残しておきたいと思います。
誰でも60点は取れる時代の到来
現代はインターネットの普及により誰でも60点なら取れる時代になったと言われています。
たとえば、靴磨き。靴磨きについて全く知識を持たない人は、インターネット普及前はどうやって靴磨きを学んでいたのでしょうか。
おそらく、お金がかからない順に書くと
・靴磨きに詳しい家族や知人から教えてもらう
・街頭で靴磨きをしてもらってやり方を見て学ぶ
・靴磨きに関する本を買って読む
・靴磨き教室に通って覚える
などの方法を取っていたのでしょう。
しかし現代はインターネットの時代。テキストや画像のみならずYouTubeを見れば靴磨き解説動画がいくらでもあります。しかもスマホと通信環境さえあれば無料で見ることが出来ます。
こうした動画を見て学ぶことで、靴磨きのど素人でもあっという間に60点の靴磨きまでは簡単に出来てしまう時代になりました。
60点の靴磨きの限界点
かく言うわたしもYouTubeで靴磨きの方法を調べて、ある意味自己流で60点の靴磨きをしていました。
自己流60点靴磨きには当然不満もあって「なんでもっとピカピカにならないのかなぁ」「汚れを落とすのにすごく力が要るなぁ」と常日頃から思っていました。
ただ、その不満点を解消するべく何か具体的に行動していたというわけではなく、なんとな~く不満に思っていただけでした。
街の靴屋さんでの出来事
そんなある日、わたしはよく行く靴屋さんに新しい靴を買いに行きました。春用の明るい色の靴が欲しかったのです。
靴屋さんに行き、試着してどの靴を買うか決め、お手入れ方法の説明を聞いていた時、ついでに今履いている革靴のケア方法について普段から気になっていた点を質問してみました。
すると、ちょうどお客さんが少ないタイミングだったこともあり今履いている靴を磨いてくれるというので有り難く磨いてもらうことにしました。
プロによる100点の靴磨き
さて、プロの手による靴磨きのスタートです。
YouTubeの動画では動画の投稿主の靴を磨くのを見ているだけですが、お店で実際にシューケアのプロに磨いてもらうときは
・どういう方向性で仕上げたいのか(ツヤ出し具合など)を聞いてもらえる
・将来どんな色にして行きたいのかに合わせた磨き方をしてもらえる
・今はどの程度の力加減で拭いているのかを随時質問出来る
など、動画では実現不能なプラスアルファの情報を沢山得ることが出来ました。
わたしの自己流60点靴磨きには、
・クリームを塗った後のブラッシングが足りない
・ツヤ出しのために力を入れすぎている
などの問題点があることがここで初めて分かりました。
オフラインで人に習う圧倒的メリット
今回の靴磨き経験を通して、確かに60点なら誰でも取れるけど、70点80点を目指すならちゃんとオフラインで人に習わないとダメだなぁと痛感しました。
おそらく自己流で買った靴クリームはわたしの靴には合っていないのだろうと分かったので、お店で靴磨きに使ってもらったクリームをその場で買って帰ってきました。
おわりに
インターネットで何でもわかる時代ですが、最後の詰めはやはりマンツーマンには敵わないんだなーと思いました。
編み物なんかも、今は編み方解説サイトや動画が溢れていますが、最終的には自分が編みたい方向性に合わせて人間が直接教えてくれる教室が必要で、だから街中の習い事教室は廃れないんだな、と理由がわかりました。
やっぱり人と対面で話すことは大事。当たり前のことのようですが、最近はインターネットが便利すぎて忘れかけていました。
自分で磨いた時とは雲泥の差のピッカピカの靴を眺めながら、そんな事を思いました。