電子おくすり手帳「ホッペクラブ」を発行してもらって良かったこと、イマイチだったこと

電子おくすり手帳「ホッペクラブ」を発行してもらって良かったこと、イマイチだったこと

Twitterでおくすり手帳の話になった時、わたしが電子お薬手帳を使っていると言ったら「何それ?知らなかった」という反響が複数ありました。

なんとなく「電子おくすり手帳」という言葉は聞いたことがあるけど、どうやって発行してもらったらいいか分からない…という方のために、わたしが電子おくすり手帳を発行してもらった時の話や、使ってみて良かった点をご紹介します。

電子おくすり手帳

電子お薬手帳を発行してもらう方法

これはズバリ、薬局の薬剤師さんに電子おくすり手帳を導入していないかどうかを訊いてみてください。

わたしは月に1回のペースで地元のクリニックにかかっていて、その度に地元の薬局で顔馴染みの薬剤師さんに薬を出してもらっています。

普段は3種類ぐらいの処方なのですが、たまに体調を崩した時などは9種類ほど薬を出されることもあります。

今までは「おくすり手帳?なんか別途金額がかかるやつでしょ?いらな〜い!」という立場を貫いてきたわたくしですが、さすがに9種類も薬を出されると気弱になってきます。

 

わたくし
ふぇぇ…9種類も薬貰っても覚えきれないし管理しきれないよぉ…
薬剤師さん
じゃあそろそろおくすり手帳作りましょうか
わたくし
作ります!でもおくすり手帳とか貰っても毎回必ず家に忘れてくる自信しかないよぉ〜、なんかスマホでサッと見れるような便利なやつないの〜?
薬剤師さん
あっ!あります!
わたくし
あるのかよ!

 
というわけで、地元の薬局でその薬局初となる電子お薬手帳を発行してもらいました。

2017年10月のことでした。

 

初めての電子お薬手帳

電子おくすり手帳ホッペ

今までに「電子お薬手帳にしろ!」と言い出す客が居なかったらしく、システムを導入してはあるものの全く使用者がいなかったという薬剤師さん。

初の電子お薬手帳ユーザーということで若干バタバタしていましたが、マニュアルを見ながら準備してくれました。

電子お薬手帳ホッペ

仕組みは簡単で、

・薬局で薬剤師さんがメモってくれた番号を持って帰る
・家でスマホにアプリをダウンロードする
・アプリに患者番号を入れる

これだけで次回からはおくすり手帳のデータが自分のスマホに届くというのです。

便利!

アプリをダウンロードして会員登録・設定

電子お薬手帳hoppeアプリ画面

早速家に帰ってアプリをダウンロードしてみます。

そして薬局で貰ってきた患者番号を入力…するのですが、どうもアプリに入れられる桁数と貰ってきた桁数が合わない

hoppe患者番号桁数が合わない!

とりあえずアタマのゼロを削っときゃいいでしょ、ということで適当に入れてみます。

これで、当日の深夜にはおくすり手帳のデータが受信できるはず!

ということでこの日は就寝しました。

お薬情報が送られてこない!

さて、翌朝起きた頃には昨日処方された薬のデータが見られるようになっているはずです。

期待してアプリを開いてみたのですが、なんと薬の情報は来ていませんでした。

やはり薬局で貰った桁数とアプリの入力桁数が違うのが問題か?と思ってその後何度か違うパターンで入力したりしたけどダメ。

まあ、初めての電子お薬手帳発行ということで薬剤師さんもテンパってただろうし、今月はダメかな〜と思って諦めました。

数日後、突然届くお薬データ

諦めたとはいうもののやっぱり気になるので、その後何日かはホッペクラブのアプリを開いて中身を確認していました。

すると3日ぐらい経ったある日、突然前回の通院時の処方情報がスマホに届いていたのです。

スマホに届いたお薬情報

よくわからないけどめでたしめでたし?という感じです。

2度目の電子おくすり手帳使用チャレンジ

さて翌月、11月の通院日がやってきました。

診察を終えて処方箋を持って薬局に入るや否や、いつもの薬剤師さんがわたしに駆け寄ってきました。

曰く、先月は初めての電子お薬手帳だったのでオペレーションが慣れてなくて、お薬情報の送信操作が出来ていなかった、ということのよう。

おそらく電子お薬手帳を開発した会社のサポートデスクに訊くなどして対応してくれたようでした。

ひたすら申し訳なさそうに謝る薬剤師さんでしたが、「電子お薬手帳がいいよぉー!」とダダをこねてるのはこっちなので、却って申し訳ない気持ちに。

その日のお薬情報は、無事に翌日にはスマホから見ることができる状態になりました。

かくして紙のおくすり手帳を持ち歩く煩わしさから解放されたわたしですが、電子お薬手帳を使って4ヶ月が経ち、良い点や悪い点が見えてきましたのでここにまとめておきたいと思います。

電子お薬手帳のメリット

紙のおくすり手帳の煩わしさからの解放!!

個人的に電子お薬手帳のメリット1位は絶対コレです。

紙のおくすり手帳を持っていた時期もありましたが、90パーセントぐらいの確率で家に忘れたまま病院へ行ってしまいます。

そして薬局でお薬情報が印刷されたシールを貰ってきて家で貼る…というバカバカしい作業から解放されました!万歳!

いつでもどこでも自分の薬情報を確認できる

電子おくすり手帳 実際の画面

「あれ?この薬って朝は飲むんだっけ?
「この薬って一回2錠だったっけ?1錠だったような気もするし…」みたいなド忘れをしても、スマホからアプリを立ち上げればすぐいつ飲むべき薬だったのか確認できます。

薬を飲む時間に通知を出してくれる

お薬手帳アプリの便利機能

この機能は自分では使っていないのですが、アプリ側で設定をすると、服薬時間になると通知でアラームを出してくれる機能がホッペクラブには付いています。

新しい薬が増えた時など、飲み忘れそうなシチュエーションの時には役にたつでしょう。

電子お薬手帳のデメリット

さてここからは電子お薬手帳のデメリットを見ていきます。

たまにお薬情報が送られて来ない

割と致命的な欠点です。

わたしは毎月近所のクリニックに通院して薬を貰っているのですが、2017年12月のお薬情報はスマホに送られてきませんでした。

下の画像を見るとわかるように、2017年11月の次が2018年1月のデータになってしまっています。

電子おくすり手帳 データ抜け

薬局の方に聞いても、薬局からは送信済と記録されているため分からないとのこと。

ほぼ毎月同じ薬を貰っているから1ヶ月分情報が抜けたところでそんなに困らないし、あまりコンピュータに詳しくない薬局の人達にこれ以上調べてもらうのも酷だろうとも思ったのでそれ以上の追求はしませんでした。

この件から見ても、電子お薬手帳はまだまだ完璧とは言えないシステムのように見えます。

2018年4月24日追記
4月の通院後もお薬データがスマホに来ませんでした。わたし以外にもお薬データが抜けたという申し出がたまにあるようで、薬剤師さんも困った顔をしていました。。

電子お薬手帳は普及率が低い

そもそも電子お薬手帳というモノが世間一般に、全く普及してないな、というのが率直な感想です。

実際わたしが通っている薬局では、わたしが電子お薬手帳導入ユーザー第1号でした。

おそらく病院のヘビーユーザー(高齢者)とスマホのメインユーザー(若者)で層が全く違うのが要因でしょう。

お年寄りはスマホの字は小さくて見にくいだろうし、アプリの操作から覚えるぐらいなら紙のおくすり手帳のほうを好むでしょう。

様々な電子お薬手帳があり共通化されていない

わたしが通っている薬局は「ホッペクラブ」というおくすり手帳アプリに対応している薬局でした。

ただ、スマホからApp Storeで「おくすり手帳」と検索すると30以上の異なるアプリが出てきます。

さまざまなお薬手帳アプリ

わたしが行った薬局ではホッペクラブ、別の薬局では違うアプリを採用している…となったら全てのアプリをインストールするわけにはいきません。

この点については厚生労働省も問題だと認識しているようで、電子お薬手帳の共通化に向けて「e薬Link(いいくすりんく)」という共通プラットフォームを作って共通化を推し進めているそうです。

ホッペクラブもこのe薬Linkの規格に準拠したアプリです。

電子お薬手帳未対応薬局の存在

そうは言っても、電子お薬手帳そのものに非対応の薬局もまだまだあると思います。そのような薬局に行ってしまった場合は完全に諦めて紙で対応してもらうしかないでしょう。

考えただけで憂鬱な話です。

スマホを落とした時のセキュリティが心配

処方されている薬の情報というのは個人情報の中でも相当センシティブな情報に位置します。

ホッペクラブの場合はアプリに暗証番号によるロックをかけられるため、スマホ紛失時に自分の処方情報が悪意の第三者に見られてしまう確率はかなり低いと思います。

おわりに

わたしはホッペクラブしか使ったことがないので他の電子お薬手帳アプリと比較することは出来ませんが、ここまでの電子お薬手帳の使い心地を書いてみました。

おくすり手帳の存在を忘れたまま通院できるのはめちゃくちゃ便利です。

電子お薬手帳導入済薬局でも、積極的には患者に周知していない例が多いように思うので、使ってみたい!という方はぜひかかりつけ薬局で導入していないかを訊いてみてください。

紙のおくすり手帳を持ち歩かなくていいのは本当に便利ですよ。

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