- 1. 登別へ行く理由
- 2. なぜ登別温泉なのか
- 3. 成田から新千歳へ
- 4. 新千歳空港で回転寿司「函太郎」
- 5. 新千歳空港お土産売り場
- 6. 道南バス「高速登別温泉エアポート号」
- 7. 夢元さぎり湯(温泉銭湯)
- 8. 温泉街散策
- 9. 石水亭チェックイン
- 10. 石水亭の温泉
- 11. 石水亭夕食バイキング
- 12. 2日目:石水亭朝食バイキング
- 13. 第一滝本館 日帰り入浴
- 14. 温泉市場で昼食
- 15. ふたたび、湯元さぎり湯へ
- 16. 温泉街散策〜路線バス乗車
- 17. 特急で登別→苫小牧へ
- 18. 苫小牧フェリーターミナル
- 19. さんふらわあ さっぽろ乗船
- 20. さんふらわあ 夕食ビュッフェ
- 21. さんふらわあ 展望浴場・コインランドリー・売店・ブックコーナー
- 22. 就寝 In The フェリー
- 23. 3日目:フェリーの朝
- 24. さんふらわあ下船、帰路へ
- 25. 旅での発見・気づき
- 26. 旅費まとめ
- 27. 総括
登別へ行く理由
今年のGWは旅行に行くつもりじゃなかった。
どこへ行っても混んでるし、外国人観光客だらけだし、普通に家に引きこもろうと思っていた。
だが3月頃会社で雑談してる時、GWの予定の話題になった。
その時に「一応見てみるか」と調べてみたのが、以前から乗ってみたかったフェリー、さんふらわあの空席状況だった。
するとなんとGW期間中であっても個室に空席があるではないか。
となると話は変わってくる。
行きか帰りのどちらかにフェリーを使って登別温泉に行こう。
そう思い立ってからの行動は早かった。
なぜ登別温泉なのか
現役で働いているうちに数泊の旅行でいろいろな温泉地へ行き、「推し温泉」をいくつか作っておきたい。
そしてリタイア後はその「推し温泉」に湯治で長期滞在しに行く、という老後の夢があるのだ。
まずは手始めに「いい湯だな」の歌詞に出てくる4つの温泉に行ってみたいと考えて、今年の2月に大分県別府温泉に行ってきた。
残るは登別、草津、白浜の湯というわけだ。
登別に行くならフェリーと絡めていきたかったので、今回が絶好のチャンスとなった。
成田から新千歳へ
成田空港9:55発のジェットスターGK125便で新千歳へ。
前回大分へ行ったとき、周りを外国人観光客に囲まれたすし詰めのジェットスターに2時間半ほど拘束されて大変苦痛だったため、今回は追加料金で座席指定をすると決めていた。
いつも成田空港で食べていた寿司をやめて、その分のお金で快適な座席を買うのだ。
そのため空港には自宅からバナナやナッツなどを持参した。
成田発のLCCはほぼ定刻通りに離陸しないが(個人の感想です)、今回は珍しくたった5分遅れで離陸(駐機場出発)してくれた。
GW期間中とはいえ平日なのが効いてるんだろうか。
何度かジェットスターで有料の座席指定をしてきて思ったのだが、有料シートの方が間違いなく客層が良いというか、治安が良い。譲り合いの精神もあるし、乗客が機内でやっていることも文化的というか意識高めだと感じる。
新千歳空港で回転寿司「函太郎」
定刻より5分ほど遅れて新千歳空港の駐機場に到着。
どこから3階のレストラン街に行くのか少し迷ったが無事にお目当ての回転寿司「函太郎」に到着。
目安40分待ちとのことだったので列に並ぶかどうか少し迷ったが、飛行機が思ったより定刻通り飛んでくれて高速バスの時間まで余裕があるので並ぶ事にした。
30分ほど待ったが、座って待てるのでそこまで苦痛ではなかった。
入店してさっそくタッチパネルで注文していく。
今回注文したのは注文順に以下の8品。
- サーモンあら汁:しょっぱめだった。
- あん肝軍艦:時期じゃないからか、ちょっとパサついてる
- えんがわ:普通においしい
- とろたく:とろたくがある寿司屋では必ずとろたくを頼むほどのとろたくマニアだがここのとろたくは平凡だ
- はまち(大分):普通においしい
- 生八角(北海道):初めて食べたが、脂乗ってて好みだった
- 縞ぞい(北海道):これも初めて、かなりあっさりしてあまり好みじゃない
- イカソーメン(函館):口の中でイカがとろける。頼んで良かった。
途中からシャリ小にしたけど14貫も食べてめちゃくちゃ満腹になった。お会計は〆て4059円。北海道到着早々散財している。
新千歳空港お土産売り場
前回別府温泉に行った際、おみやげを買いすぎて帰りの荷物が重くて苦行になってしまったことを踏まえて、今回はお土産を買いすぎないことを目標とした。
具体的なルールは以下の通り。
今回のお土産レギュレーション
- 自分用1つ
- 家族に1つ
- 旅の間に食べ切れるものは除外
このルールを胸に新千歳空港のお土産売り場(物欲ワンダーランド)へ突入。
まずは「きたキッチン」へ向かう。もしここに「きんきの露」という魚醤が売っていれば、それを自分用のたった1つのお土産にしようと思っていたのだが、どこにも見当たらないため断念。
次に目をつけていた「耕人舎」へ向かう。
ここではフルーツを物色。大粒イチゴが1個250円で売っていたのでそれを購入。
絶対行こうと思っていたのは上記2店舗なので、あとはぶらぶらと色んな店舗を見て回る。
かつおぶしならぬ「鮭ぶし」が売っていて、どんな味がするのか気になって自分用に購入。
これが自分用のたった1つのお土産になるはずだが…?(フラグ)
家族用のお土産には、ホタテのインスタントスープを購入した。
その他、飲むヨーグルトとミネラルウォーターなどを調達して高速バス乗り場へ。
道南バス「高速登別温泉エアポート号」
高速バス乗り場に行くのに少し迷ったがなんとか定刻までに到着。
乗客時に乗客名簿が見えたが、8割方インバウンドだった。
バスはほぼ満席に近い。
一般道から高速道路に入る。
道路脇の木の生え方とか枝ぶりが北海道!って感じがする。
関東の植栽とは樹種が違うのだろう。
木々に葉っぱは無いけれど、足元には緑の草が生え始めていて春の始まりを感じさせる。
時折、紫や黄色の花を咲かせている低木も見られる。
車内ではAirPods Pro2で北海道のバンド、sleepy.abの音楽を聞いていた。
やはり北海道の風景を見ながら聞くとすごくしっくり来る。
車内はクソデカバックパックの欧米系旅行者が咳をしていて衛生環境が悪い。
バスが登別に入ると、予報より早く雨が降り始めている。
明日雨だから今日を地獄谷散策に変更したのに、今日も雨とは。再度バス内で行動プランを練り直す。
結局、雨がしっかり降ってるので地獄谷〜足湯コースは取りやめて、バスを降りて初手で温泉に行くことにした。
夢元さぎり湯(温泉銭湯)
券売機で500円券を買って入場。
フロント前に貴重品ロッカーもあるが、更衣室にも鍵がかかるロッカーがある。
浴槽は硫黄泉とみょうばん泉、あとは気泡風呂と水風呂がある。
サウナはドアが故障とのことで一時休止中だった。
まずは硫黄泉へ。とにかく硫黄が濃い。少し金属臭もする。
体調が万全ならこの湯を堪能できたのかもしれないが、体調イマイチだったのでお湯が強すぎて負けてしまいそうだったので早めに上がる。
次はみょうばん泉へ。
こちらはぬるめで刺激も少なめ。
ただその分、良さがよくわからないままになってしまった。
源泉かけ流し信仰みたいのがあるが、体調によっては源泉かけ流しだと強すぎることもあるんだな、という学びになった。
(滞在時間約40分)
温泉街散策
さぎり湯を出て、ポカポカした体で温泉街を探索。
だが傘をさしていると土産物屋に入るにもいちいち傘をたたむのがめんどくさく感じてしまい、結局セイコーマートで惣菜の下見だけして宿へ向かうことに。
途中青い電動バスが追い越していった。どうやら手を上げれば無料で乗せてくれるバスだったらしい。雨だしあれに乗りたかったな〜。
坂道を暫く歩いて、今日のお宿石水亭に到着。
石水亭チェックイン
16時頃到着、数人待ちですぐチェックインできた。
割り当てられたお部屋は桜館の2階、和室である。
部屋に入ると水音が聞こえる。外の雨が強まったのかと思い障子を開けてみるとそこにはさっきの坂道沿いに走っていた川(クスリサンベツ川)が流れていた。
リバービューのお部屋だ。
とりあえず疲れたので畳に横になって少し休む。
耳がポコポコしているなど、あまり体調はよくない。
少し休んだ後、新千歳空港で買ったいちご(やよいひめ)を食べて飲むヨーグルトもいただく。
やよいひめは普通のいちごだった。飲むヨーグルトは甘くておいしい。
最近腸内細菌叢の乱れを感じるので腸に合う菌が入っていたら嬉しい。
石水亭の温泉
再度部屋でゴロゴロしたあと宿の温泉へ。
宿には2箇所温泉がある。まずは明るいうちに露天風呂がある方の大浴場へ。
今回の旅でも地元の方とお話しする機会があればいいなーと思っていたが、脱衣所で地元(というか恵庭から来た)のおばあちゃんとお話することができた。
恵庭から車で1時間ぐらいだから、若い頃からよく来るのだそうだ。
さて温泉へ。
ここは源泉掛け流しではないのだが、「薄めたぐらいがちょうどいいな」と思った。
登別の湯はとかく濃すぎるのかもしれない。
成分の濃さもお湯の温度も、さっきの源泉掛け流しの銭湯よりこっちの方が好みだ。
「源泉掛け流し至上主義」みたいなのも時と場合によるなぁと思った。
温泉から部屋に帰るついでにホテルの売店というか土産屋を冷やかしていく。
部屋でひと休みしたのち、浴衣の帯を緩く締めて夕食バイキング会場へ。
石水亭夕食バイキング
まずはファイヤーグルメコーナーでジンギスカンをゲット。固形燃料を燃やして自席で焼くタイプだ。あとはサラダとステーキを頂いて1巡目とする。
ステーキの牛肉は柔らかくて美味しかった。北海道は海産、畜産、農産物どれをとっても美味いから反則級である。
ジンギスカンに火が通るのを待ちつつ2巡目へ。海鮮丼と茶碗蒸しを狙いに行く。自分で具材を選んで載せていくタイプの海鮮丼だ。
サーモン、まぐろ、アブラガレイ、ねぎとろ、タコの頭、ニシンなどを乗せる。
海鮮丼を作った帰りに天ぷらもついでにゲット。歌登町産タケノコと羅臼町産ドスイカの天ぷらを頂いた。
海鮮丼を食べているとジンギスカンの固形燃料が終わったのでお肉も頂いてみる。豚肉と羊肉両方乗せてみたが、豚の方が美味しいと感じた。
あとコメが美味い。北海道産ナナツボシとのこと。
そろそろ〆ることにしてデザートを取りに行く。
フルーツはデコポンとキウイ、スイーツは白桃羊羹とレアチーズケーキ、いちごミルクパンナコッタをいただいてきた。
後2つはおそらく生クリームが使われているため普段なら避けるデザートだが、バイキング会場の賑やかさに乗せられてつい取ってしまった感じだ。
生クリームの量によっては後でお腹が痛くなる可能性がある。
デザートを取った帰りにちょうどステーキが焼き上がっていたので追加で一皿頂いていく。
本当に美味しい牛肉だ。
デザートの中ではデコポンが一番美味しかった。多分北海道産じゃ無いと思うけど。デザートコーナーからデコポンだけおかわりしてフィニッシュ!
今回の優勝はお米と牛肉でした。
完全に食べ過ぎです。ありがとうございました。
なんか温泉旅行のはずなのに温泉より食をエンジョイしまくってる。
インバウンドで激混みだったらどうしようとビクビクしてたけど、お風呂もレストランも、インバウンドも居るけど日本人の方が多い感じだった。
インバウンドが好むホテルはまた別のところなのだろうか。
バイキング会場から部屋に戻ってみるとまだ布団は敷かれておらず。19時を過ぎても敷きに来なかったので勝手に敷いてゴロゴロ。
まだ入ってないほうの大浴場も気になるけど、今日はもう疲れたので行かないことにする。
明日は最高気温7℃、最低気温4℃の予報でめちゃくちゃ寒そうだ。
21時前消灯、暖房を付けるか切るかの2択だったので付けて寝たが暑かった。
静かで割としっかり寝ることができた。
2日目:石水亭朝食バイキング
朝7時過ぎにアラームなしで自然に目が覚める。10時間ぐらい寝てた。(平常運転)
窓を開けると冬の空気、雨でクスリサンベツ川の水量が昨日より多く、水音が激しい。
着替えて朝食バイキングへ。
まずはお茶漬けが美味しそうだったので鮭茶漬けを作って食べる。やっぱり米が美味しすぎる。
おかずはサバ味噌煮、肉じゃが、鶏カシュー炒め、サラダなど。
汁物は鱈のオハウという味噌汁っぽいものを頂いてきた。
ごはんが美味しすぎるので2杯目、今度はお茶漬けにせずおかず・納豆と食べる。
わさび漬けを食べてみたが、辛味が強いのと酒粕も刺激的で1口でギブアップしてしまった。
もう少しお腹に余裕があるので鮭茶漬けをお代わり。お米が美味しすぎて困る。
デザートはライチとプレーンヨーグルト、あと紫のスムージーを頂いてフィニッシュ。
昨日の夕食で結構添加物多めのものも食べてしまったので、朝は添加物控えめにしておいた。
部屋に戻って今日の行動予定を再確認。
雨なので今日も地獄谷散策は取りやめることにする。
第一滝本館の大浴場から地獄谷が見えるっぽいのでそれで済まそうと思う。
10時のチェックアウト時刻ギリギリまで部屋にいて、雨の中しぶしぶといった感じでホテルを出て歩き始める。
ダウンジャケットを持ってきておいて本当に良かったと思える程度の気温だ。
第一滝本館 日帰り入浴
まずは徒歩で第一滝本館へ向かう。
今朝のクスリサンベツ川は温泉のように白濁していた。温泉も流れてるんだろうか。
今日は寒いからか、排水溝から湯気がたちのぼっている。この温泉街ならではの情緒ある風景は寒い日じゃないと見られない。自分が行く日だけ寒いので凹んでいたが、寒さもデメリットばかりではないのだ。
第一滝本館に到着、日帰り入浴専用の受付から入場する。
第一滝本館はかなり広くて大浴場までの道のりも迷路のように長い。
大浴場に入るとこちらも広くて、非常にお風呂の種類が多い。泉質もさまざまなので、いろんなお湯を1箇所で楽しめてお得だ。
まず最初に食塩泉へ。食塩泉が面している窓から、地獄谷の風景を見られるのだ。
その後重曹泉、みょうばん泉、アルミ泉などをめぐって硫黄泉に入ったが、結局食塩泉と重曹泉が一番いいな、と思った。
内風呂で体を温めたあとは露天風呂へ。まずは屋根のない箇所で小雨の露天風呂を満喫する。次に屋根付きの露天風呂へ。山の景色を眺めながら入れるのでどちらも風情があってよかった。
ここに源泉かけ流しの露天風呂があるのだが、ちょうど清掃後でまだ湯が溜まっていなかった。
室内に戻り、打たせ湯、寝湯、気泡湯などのエリアへ。打たせ湯がよかった。かなり高いところからのお湯で、腰や肩のコリがだいぶほぐれたように感じる。
第一滝本館の大浴場はもう正直「ずっとここに居たい」って感じだったので、2250円の価値はあると思った。
もし次登別に来ることがあればここに泊まりたいと思う。
(滞在時間約60分)
温泉市場で昼食
昼食は温泉市場で食べたいと思っていたので第一滝本館を出て温泉市場へ向かう。
旅行前、天気予報をチェックするたびに予想最高気温が下がっていくのを見てこちらのテンションも冷え込んでいたが、温泉は寒いときに入ったほうが有り難みが増すというのも事実だ。
温泉でしっかり温まった後ホカホカの体でちょっと薄着で温泉街をぶらつくのもいと楽し。
温泉市場は11:30の開店直後でまだ席が埋まってなかったのと、もう少し朝食の腹ごなしをしてから昼食に挑みたかったので一番近い土産物店を冷やかしてから再度温泉市場へ戻る。
11:45入店、すぐカウンター席に通される。
今日は寒いからかストーブを焚いている。ストーブの暖かさが心地よい。
あらかじめ決めておいた「10色前浜丼」を注文して待つこと20分で着丼。
ざっと数えると10種類以上の具材が入っているようだ。
さっそく頂いていく。貝類が数種類入っていて、何の貝かわからないけど美味しかった。
エビは卵を持っていた。エビ味噌まで美味しく頂いた。
タコもイカも美味しいし、ウニも薬臭くなくて美味しい。
たらこはしょっぱすぎてご飯が減りすぎてしまうので少し残してしまった。
温泉市場では今回の旅で一番ゆっくり食事できたように思う。
空港の寿司は高速バスの出発時刻を気にしながらだったし、ホテルのバイキングは活気ある雰囲気に飲まれてつい早食いになってしまっていた。
温泉市場は私が入ったあと満席になっていた。
インバウンドに人気の店だと聞いていたので身構えていたが、インバウンドと日本人5:5ぐらいの感じだった。
ふたたび、湯元さぎり湯へ
登別万世閣の日帰り入浴も行ってみたいな、と思ったのだがオープンが1330〜なので先に昨日も行った湯元さぎり湯へ行くことにした。
道中「ミルキィーハウス」なる土産物店「飲むチーズ」という飲み物を買う。
飲むチーズは石水亭の売店でも売っていたのだが、高くて買うのをやめておいたのだ。
でもやっぱり飲みたい!と思ったのでここで買った。
ふたたびのさぎり湯、感想は前日と特に変わらない。
風呂上がりに飲む「飲むチーズ」は濃厚でとても良かった。400円もするけど。
温泉街散策〜路線バス乗車
さぎり湯の後万世閣に行こうと思ったけど、予定を確認したら意外と時間無さそうなので中止する。
お土産屋さんに入り色々見ていると熊笹茶なるものが気になる。試飲させてくれたのだが「フラボノイド〜!」って感じで気に入ったので購入。これで自分用の土産が2個となり、今回の旅のレギュレーション違反となった。でもパウダーでたったの30gだから許して…
その後バスターミナルに行って、少し待合室で待ったのち1348に来たバスに乗車。JR登別駅まで450円。
特急で登別→苫小牧へ
バスがJR登別駅についたのが1404、ちょうど1402に普通電車が出たばかりだった。惜しい。
バスも電車もそうだが、公共交通機関はインバウンド率が高い。日本人はマイカーとかレンタカーを使う人の方が多いようだ。
JR北海道の券売機の操作は初見の外国人にはハードル高いだろうなと思った。JR東の券売機で慣れてる私でさえ初手どこを押すか戸惑うぐらいだ。
登別駅も登別温泉バスターミナルもインバウンド対応で英語ができる案内係を1人置いていた。
登別駅でしばらく待ち、1449発の特急北斗11号に乗って苫小牧へ。
苫小牧駅から少し歩いたところにセイコーマートがあるのでフェリーで明日の朝と昼に食べるものを調達。
雨がかなり降っていて、セコマ往復でもう嫌になって、苫小牧駅でバスを待つのをやめて駅前からタクシーに乗る事にした。
タクシーは2〜3000円かかるのかと思ってたが1700円で済んだ。
1600頃フェリーターミナル着。
苫小牧フェリーターミナル
苫小牧西港のフェリーターミナルでまずは乗船手続きを済ませる。
自動チェックイン機でチェックイン。
乗船手続きが15:30〜出来るので、てっきり1600ごろには乗船できるのかと思ってたら、徒歩乗船者は1730〜乗船だそうでガッカリ。
とりあえず2階の売店で食べるものを物色する。夕食までまだ2時間ぐらいあるので小腹を満たせるお菓子などを買って待合ロビーでつまむ。
前回大分に行ったとき、帰りの大分空港で一番お土産を買い込んでしまったので、今回のフェリターミナルの売店では気をつけて、旅行中に消費できるものだけを買った。
売店にトラベルミンが山ほど売ってるのは何かのフラグだろうか…
さんふらわあ さっぽろ乗船
1730徒歩組乗船開始、張り切って先頭入場。
6階客室エリアに足を踏み入れた第一印象は「あ、SPY×FAMILYで見たやつだ…」だった。
今回の船室はスーペリア(和室)だ。部屋の広さは「まぁこんなもんか」って感じ。まずはセコマで買った食品を冷蔵庫に格納して、早速布団を敷いていく。
次は船内探索だ。6階自販機の位置を確認しつつミネラルウォーターを確保。
5階では大浴場とランドリーの位置を確認して、洗濯代金も確認。
洗濯が300円、乾燥が30分100円だった。
さんふらわあ 夕食ビュッフェ
一旦部屋に戻ってミネラルウォーターを置いたあと、6階レストランへ。
食券機(現金オンリー)で食券を購入してバイキングへ。
夕食バイキングは…昨日の石水亭からの落差がすごかった。
2300円出したことが悔やまれるショボバイキング。
とりあえず1周目を取って着席。
ほどなくして出航。定刻の1845より少し早く出航していた。
船窓を流れる苫小牧の夜景を眺めながら夕食というのはなかなかロマンチックだった。
船内BGMでジブリのピアノアレンジが流れていたのだが、せっかくなら出航の時ぐらいはロッド・スチュワートの「Sailing」にしてほしかった笑
バイキングに話を戻すと、サラダが一番美味しかった。
旬のアスパラガス、スナップエンドウ、ヤングコーンが入っていて春の味がする。
ごまドレッシングもイケてる。
鯛のカルパッチョを乗せるとかなり豪華なサラダになる。
結局サラダを3回お代わりしてフィニッシュした。
さんふらわあ 展望浴場・コインランドリー・売店・ブックコーナー
一旦部屋に戻って次は大浴場へ。展望浴場だが真っ暗で何も見えない。
明日の朝風呂に期待。
水面が右へ左へとよく揺れているので、船が結構揺れていることがわかる。
風呂は混んではいなかった。
2月に別府へ行ったときには大部分が分からなかった中国語の注意書きや放送が、今はだいぶ分かるようになってきてるので学習の成果を感じる。
風呂の帰りにコインランドリーに寄って洗濯。
ついでに売店を冷やかす。
さんふらわあ柄の手ぬぐいが3種類売っており、紺がいちばんいい色だが広げた時の全体の柄が不明なので買わなかった。
伊藤園の「北海道とうきび茶」だけ買って部屋へ。
部屋はそれほど防音されておらず、隣の声が結構聞こえる。
洗濯物を洗濯機から乾燥機に移しに行ったときに気づいたのだが、6階レストラン近くにブックコーナーがあった。
ちょっと読んでみたかった「健康になる技術大全」があったので借りることにした。
(船の上はインターネットがなくて暇だろうから一応電子書籍を6冊買ってきてあるけど)
布団に横になると結構揺れが気になる。
洗濯物を取りに行く際も真っ直ぐ歩けず左右にフラフラ。
思ったより揺れている。
フェリーターミナルの売店でトラベルミンが売られていたのを思い出す。
これが通常運行なのか、今日が特に揺れてる方なのかは不明だ。
就寝 In The フェリー
2130ごろ「そろそろ寝るか」と思い消灯。
ほぼ同時に船内で最終のアナウンスもあった。
横になってすぐ「こんな揺れてる中で寝られる訳ないだろ!」というサンライズ瀬戸に乗った時と同じ感想が浮かんできた。
船が揺れるたびに自分が大海に浮かぶひとひらの葉っぱにでもなった気分だ。
揺れてるのでApple Watchが睡眠を記録できないだろうなと思いつつ、いつの間にか眠りに落ちていた。(サンライズの時と同じ)
夜は1回トイレに起きたのと(通常運転)、日の出(4:30ぐらい)頃寒くて目覚めて暖房オンしてまた寝た。
窓から日の出を見るには眠すぎたのでやめておいた。
3日目:フェリーの朝
朝7時半ごろアラームなしで自然に起床。
初手でカーテン開けたら眩しすぎるほど晴れてた。
朝食は昨日セコマで買ったサラダとおにぎり(おかか&チーズ)。
あとはフェリーターミナルで買ったトゥレブというヤギチーズを食べた。山羊チーズを食べるのは多分初めてだが、素朴な味わいだった。
デザートにはセコマバナナを1本食べた。
ずっと船が揺れていたせいか、Apple Watchはやはり睡眠記録を取れていなかった。夜通し起きてたと思われてるんだろうな。
インターネットがなくて暇なので、とりあえず昨日ブックコーナーから借りた本「健康になる技術大全」を読む。
以前作者の方が出演しているYouTubeの動画(たぶんPIVOTか何か)を見たことがあるので、すんなりと内容が頭に入ってきた。
本が運動の重要性を説き始めたあたりで「よし、少し歩くか」と思い甲板(展望デッキ)へ。
朝9時過ぎの甲板は晴れていて気持ちいいが少し冷える。外の空気を堪能して再び客室へ戻る。
借りた本は10時半ごろには読み終わり、あとは持参した電子書籍(小説)を読んでいた。
電子書籍を6冊ぐらい買って持ってきたのだが、さすがに6冊は要らなかったかも。
結局行き1冊、帰り1冊の2冊しか読まなかった。(プラス紙の本1冊なので、3冊あれば足りた)
売店にとうきび茶を買いに行ったついでに店員さんに今回の船の揺れ具合はどうなのか聞いてみる。昨夜の揺れは大きい方で(やっぱり!)、今日は普通ぐらいだそうだ。
インターネットが無いととにかく暇だ。日頃いかにインターネットに依存していたかが良くわかる。
ドーパミンが出る娯楽が何も無いのでつい食べ物に手を出してしまう。
というわけで、12時前に昼飯。
昨日セコマで買った食べ物がまだある。
おにぎり(すじこ)と、煮物のお惣菜2種類を食べた。
更に暇なので昼風呂へ。昨夜と違って広大な太平洋を眺めながらの入浴は気持ちいい。
ぬるめのお湯に浸かってサウナで体を拭いて出る。
寝てる間に意外と体が冷えていたことに気づいた。
部屋に戻って電子書籍で小説の続きを読む。
小説を読み終わり、部屋のテレビの航路表示チャンネルを付けると定刻より30分早い1330が到着時刻として表示されている。
慌ててパッキング開始。
とはいえ今回は練りに練った最小荷物で来たのでそこまで大変ではない。
強いて言えばフェリーの中で食べ切るつもりで買った食糧の一部が残ってしまい、捨てるのも勿体無いのでリュックに詰めたのでその分ちょっと重くなっている。
あと北海道で着ていたダウンを畳んでリュックに入れたので容積的には18Lのデイパックをフルに使い切っている。
さんふらわあ下船、帰路へ
1350下船開始、1355フェリーターミナルの外へ。
徒歩下船組はフツーに大洗駅まで歩くみたいなので、なんとなく流れに乗って駅まで歩く事にする。
町営バスは1415、路線バスは1452まで来ないのだ。
徒歩1.4km(20分目安)と結構遠いが、朝起きてからずっとフェリーでゴロゴロしてただけなので何とかなる気がする。
歩き始めて10分で目が痒い。
きらめき通りなる広い道をゆっくり歩いて25分ほどで大洗駅に到着した。
観光案内所を冷やかしてから切符を買い(現金のみ)、1443の鹿島臨海鉄道大洗鹿島線を待つ。
水戸駅に向かう車窓からは、水田に水が張られているのが見える。
一部の田んぼにはもう苗が植えてあるようだ。
その後JR線に乗り換えて無事帰宅し、旅が終わった。
旅での発見・気づき
今回は雨のため行程変更を強いられた。
以前の自分だったら体調が悪くても無理をして雨の地獄谷散策に出ていたかもしれない。
年齢を重ねたことで無理が効かなくなってきた、というのが一番大きな要因だが、それ以外の要因もある。
前回大分旅行で、メインの目的が温泉だったにもかかわらず地獄めぐりをしてちょっと後悔したのだ。
「地獄、大したことなかったな。こんなことならあと1〜2軒温泉に行けばよかったな」と。
そんな出来事があり、「他の人がみんな行くから私もその観光地に行く」んじゃなく、自分が一番行きたいこと、やりたいことをする、という事の大事さを学んだ。
自分の価値観を優先させることができるようになったというか。
価値観の話で言うと、「他人の評価のために生きない」みたいなことは、旅行に限らず普段から心がけている。
もしSNSをやってた頃だったら「映える写真が撮れてSNSでいいねがつくかも」みたいな下心で地獄谷に行ってた可能性もあるが、そういうのはもうそろそろ卒業かな、と思っている。
旅費まとめ
・宿泊費(さんふらわあ込):¥39,150
・交通費(さんふらわあ除):¥21,660
・飲食費:¥14,182
・お土産代:¥4,368
・温泉代:¥3,250
・雑費:¥1,833
合計:¥84,443
総括
GWとはいえ5月に入る前の飛び石の部分で平日絡みの日程だったからか、そこまでオーバーツーリズムだと感じなかった。
事前に聞いていたような温泉がインバウンドで芋洗い状態みたいなこともなかったし、路線バスがスーツケースで埋め尽くされているとかもなく、普通に座れた。
登別温泉については、大規模な観光ホテルが多く、湯治場のような小さな宿は見かけなかった。将来、湯治などで長逗留するには向いてなさそう。そういう意味では別府のほうが向いてるだろう。
食べ物メインで行くなら間違いなく登別の勝ちなんだけど。
温泉の泉質的にも別府のほうが好みだ。
推し温泉ランキング(暫定)
1位:別府温泉
2位:登別温泉
推し温泉探しの旅は続く…