勝間和代著「勝間式超コントロール思考」を読んだ感想

勝間和代著「勝間式超コントロール思考」を読んだ感想

去年出た勝間和代さんの「勝間式食事ハック」という本を読んで以来、彼女の「効率化」に関するノウハウはすごく参考になると感じて、真似できるものは真似して生活に取り入れていました。

そんな中、今年に入って勝間さんの最新刊が出たことをSNSで知り、早速Kindleでダウンロードして読んでみました。

前回読んだ本は「食事」に関する効率化Tipsでしたが、今回の本は「とにかく自分の人生のあらゆることをコントロールする」のがテーマ。自分がコントロール可能な事柄を増やすことで自己効力感が得られ、無意識下のストレスを減らせる、というのです。

仕事は余裕率の確保が大事!

第1章は仕事のコントロールに関することが書いてあったのですが「仕事をコントロールするには余裕率の確保が大事」という点には深く共感しました。

確かに、ギチギチにスケジュールを組んでしまうと、急にトラブルが起きた時に自分のキャパシティをオーバーしてしまう、という経験は過去に何度もしています。そのような「アンコントロール状態」を避けるには、「スラック」が必要なのだそうです。この「スラック」という言葉はこの本で初めて知ったのですが、英語で「余裕」を意味する概念だそうです。

余裕率(スラック)の確保を心がけて仕事をコントロールしたいです。

「無収入生存月数」を計算してみよう

第2章はお金のコントロールに関するパートでした。勝間さんが常日頃から口を酸っぱくして言っている、「収入の8割で生活し、残りの2割をドルコスト平均法で積み立てなさい」という持論が展開されていました。

わたし自身は既に上記のお金のコントロールを実践中なので、そこまで目新しいことは書かれていないかと思いきや、この章でも新しい概念と出会うことができました。それは「無収入生存月数」という概念です。その名の通り、今無収入になったとしたら、現在の貯蓄で何ヶ月間生存可能なのか、という数値です。これは計算したことがなかったので、計算してみようと思いました。

「自分の意思の力」は信頼せず、環境を変えろ

第3章には健康をコントロールするためのハックが書かれていました。健康に関しては、自分の意思の力など全く信用してはいけないそうです。耳が痛い話です。

意思の力に頼らず、健康に害のあるものを摂取しないような「環境を作る」のが一番良いのだそう。

わたしはニコチンやアルコールは摂取しないのですが、カフェインやカカオや砂糖も、ニコチンやアルコールと同様「健康へのコントロールを阻害する力」を持っていると勝間さんは主張されています。確かにそう言われてみるとそうですね。カフェインとカカオと砂糖が合わさったチョコレートなんかは、まさに中毒性があって脳が支配されていると感じられます。

そういったものを摂取しないような「環境を作る」のが健康へのコントロールの第一歩とのこと。つまり、家にチョコレートやお菓子を置かない、ということですね。。なかなか難しそうですが、少しずつでもチャレンジしてみたいと思います。

人間関係をコントロールする方法

第4章は人間関係をコントロールする方法について書かれていました。

まず大前提として、人間関係において「自分」はコントロールできるが「他人」はコントロールできない、と書いてありました。有名な格言に「過去と他人は変えられない、未来と自分は変えられる」とありましたが、まさにその通りです。

そんな中でどうやって人間関係をコントロールするのかというと、とにかく自分から他人に「GIVE」する(親切にする)のがコツだそうです。ギブすることで、自分の脳内に幸せホルモンが出るというハッピーなオマケ付きなので、とにかく他人には親切にする!というのを自分のデフォルトにしてしまうことをオススメしていました。

ただし、相手が「搾取してくる」タイプだと思ったら即退却するように、とも書かれていました。搾取型人間のサインは「約束を破る人」「嘘をつく人」「見栄をはる人」など。

相手を選ばずとにかく親切にしまくる、というのは自分にとっては結構ハードルが高いです。この章に書かれていたことを実践したほうがいいのだろうとは頭ではわかりますが、実践に移せるかどうかはちょっと自信がありません。

家事をコントロールする方法

去年読んだ「勝間式食事ハック」に家事コントロールの方法はいろいろ書かれていたので、さすがに目新しいことは書いてないかな〜、と思いきや、書いてありました!

この本で初めて知ってビックリしたのですが、「洗濯ネット」は昔、手洗いモードなどが洗濯機に搭載されていなかった時代の遺物なのだそうです!つまり、現代の洗濯機において手洗いモードやドライモードで洗う際には洗濯ネットは不要。それどころか、洗濯ネットに入れて弱水流で洗うと、本来弱水流で落ちるはずだった汚れが洗濯ネットに邪魔されて落ちない、という弊害まであるのだそうです。

この章を読んで、洗濯ネットは辞めてみようと思いました。

また、前著「勝間式食事ハック」と今回の本の両方を読んでも書いていなかった「毎日の入浴」「朝のメイク」「ベッドメイク」などについても、勝間さん流の家事ハックがあれば読んでみたいなと思いました。わたしがまだ読んでいない別の本に書かれていたりするのでしょうか。

おわりに

勝間さんの本は、彼女の具体的な体験談を交えてわかりやすく効率化の方法が書かれているので、すごく参考になると感じます。他の作者の本だったら、作者の個人的な体験談の部分はあまり面白くないので読み飛ばすことが多いのですが、勝間さんの本の場合は、彼女の思考回路を辿っているような気持ちで文章に引き込まれていってしまいます。

まだ読んでいない他の著作も読んでみたいと思いますし、次々に新しい効率化を生み出す勝間さんの次回著作にも期待が高まりました。
 

 

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