木枯らし1号が吹いて秋が終わり、いよいよ冬に突入しましたね。今年の読書の秋は脳が活字を求めるので職場の本棚を眺めては気になったタイトルを片っ端から電車の中で読んでいました。「自分が知らない世の中の仕組みは何でも知りたい」と思うタイプなので会社の本棚はありがたい存在です。
今回はこの秋読んだ5冊を、ランキング形式でお届けしたいと思います。
【5位】チーム ハックス 仕事のパフォーマンスを3倍に上げる技術
役に立ったこと
- 思考停止語をやめて行動促進語に変換する
「がんばれ」→「どうしたら楽になる?」
「難しい」→「○○の問題を先に解決しないと手がつけられないね」
「参考になります」→「それを取り入れるとこういう風に役立ちそうです」 - 人は未来を予測するとき、極端に良いことや悪いことを想像する脳の働きがある
感想
チームで仕事をするにあたってのライフハックを心理学の知識と絡めて書いているが、ライフハックは一般的な会社組織ならどこでもやってるんじゃない?って感じの陳腐なものばかりだし、心理学の知識についても心理学を学んでいない人間でもある程度知っている事柄が多く、全体的に底が浅い内容という印象を免れない。マトモな会社で5年も社会経験を積めば研修や実務で自ずと身につくような内容。新社会人向けの本だったか。本のチョイスに失敗した。
【4位】なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?
感想
社長のベンツが4ドアである理由については全く興味がありませんでしたが、「数字嫌いのための使える会計の本」というキャッチコピーに惹かれて読みました。数字嫌いで会計のことを何も知らないのでここらで一回知識をつけといてもいいだろうという考えです。全体を読んで、だいたいのことは分かったけど、そっかー、というあまりパッとしない読後感でした。本当に会計や財務のドシロートなので、読んで「へぇ〜そうなんだ〜」とはなるものの、それを実務に活かす予定が無いのでまあ「知識付け」で終わりです。
【3位】図解でわかるブランドマーケティング
感想
本棚の本で興味あるのは大体読んじゃったし次はどれを読もうかな〜、と悩んでいたら社長がオススメしてくれた本。ブランディングの基礎知識から学習できる。こういう知識はインターネットにはあまり転がっていないので書籍で体系立てて読んでしまうに限る。
今後ショッピングモールに行った時などにブランディングの観点から企業や商品・サービスを見ることが出来るようになったのでまた一つ新しい視点を授かったといえる。ただ後半だんだん博報堂の宣伝みたいになってきたのは気になった。最後の虎屋のブランドメンテナンスの実例は面白かった。
【2位】 15秒でツカみ90秒でオトすアサーティブ交渉術
役に立ったこと
- SWOT分析で自己分析(実際にやってみました)
- 主語は「私は」にしたほうが相手に響く
- 「たぶん」「だいたい」などの曖昧な表現を避ける(えー!あいまいな表現大好き!!)
- 代替案を提示する
- 傾聴は大事(最近出来てないかも。反省。)
感想
15秒でツカんだり90秒でオトす事には特に興味はありませんが読んでみました。常日頃から「何を伝えるか」より「どうやって伝えるか」だよね、とは思っていたので共感できる点が多かったです。
アサーティブなコミュニケーションについては知らないうちに元からやっている事柄も多かったですが、自分の悪い癖(曖昧な表現を好む)も分かったし、色々気付かされる点が多い本でした。人から新しい提案などを聞いたとき、まずその提案の問題点を指摘してしまう癖があるので、もっとポジティブな表現に変えていけたらいいなと思いました。
【1位】 新版 図解・問題解決入門―問題の見つけ方と手の打ち方
役に立ったこと
- 問題=目標−現状の差
- 解決策を考える時は目に見える事実だけでなく隠れた事実(ブラックボックス)を推論で補って問題点を見つける必要がある
- 解決策には優先順位をつける
- 最初に立てた目標が高すぎた場合は随時見直す
- 目標と方針は違う(目標=具体的)
- 自分の力でどうにもならないこと=「制約条件」は、問題点から除外する
- 制約条件→戦略(上位レイヤー)
問題点→戦術(下位レイヤー) - 制約条件を動かすのはコストが大きい。問題点を潰せるなら問題点を潰したほうがローコストで目標に到達できる
感想
出版年が古いが普遍的な知識として使える。前職時代に問題解決に関する研修が毎年用意されていたにも関わらず受講せずに退職してしまったのでその知識を今身に付けられてよかった。仕事のみならず日常生活にも適用可能な手法だと思った。
まとめ
この他にももっと専門的な本も何冊か読んだけどそっちは割愛しました。本を読むと今の自分とは違う視点から物事を見る方法を仕入れられるところが好きです。
読むペースは落ちてますが引き続き色々読んでるので、また5冊ぐらい読んだらこのブログでご紹介したいと思います。